2025-09-17 08:15 の謎
謎解き問題:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、宝石王と呼ばれる大富豪、キングストン氏から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変だ!わが家に代々伝わる大切な王冠が消えてしまった!今夜、盛大なパーティーを開く予定だったんだが…」
キングストン邸に到着すると、すでにパーティーの準備は整い、招待客がちらほらと集まり始めています。しかし、キングストン氏は青ざめた顔で、あなたは書斎へと案内されました。
書斎は豪華な装飾が施され、本棚には古今東西の書物がずらりと並んでいます。王冠が置かれていたというガラスケースは空っぽで、鍵はキングストン氏が持っています。
「今朝、王冠を確認したときは確かにあったんだ。しかし、3時間前に再び確認しようとしたら、跡形もなくなっていた…」
キングストン氏の話によると、この3時間の間に書斎に出入りしたのは以下の3人。
- 執事のジェームズ:キングストン家に30年以上仕えるベテラン。書斎の掃除を担当している。
- 姪のアン:キングストン氏の妹の娘。絵を描くのが趣味で、書斎の窓から庭の風景をスケッチしていた。
- 友人のロバート:キングストン氏の長年の友人。書斎でキングストン氏とチェスをしていた。
あなたは3人に事情聴取を行いました。
- ジェームズ:「私はいつものように書斎を掃除しただけです。王冠には一切触れておりません。3時間前は庭の草むしりをしておりました。」
- アン:「私は窓から庭の風景をスケッチしていました。王冠には興味ありません。窓はずっと開けっ放しでした。」
- ロバート:「私はキングストン氏とチェスをしていただけです。王冠がなくなったことには全く気づきませんでした。チェスに夢中でしたから。」
書斎を調べると、以下のことがわかりました。
- 窓は確かに開いており、庭につながっている。
- 庭にはアンがスケッチをしていた場所にイーゼルとスケッチブックが置かれている。
- チェス盤は片付けられておらず、途中の状態のまま残されている。
- 書斎にはキングストン氏、ジェームズ、アン、ロバートの4人以外の足跡はない。
キングストン氏は焦っています。「パーティーまでに王冠を見つけ出してくれ!さもないと、わが家の名誉は地に落ちてしまう!」
あなたは冷静に状況を分析し、犯人を特定しました。
問題
王冠を盗んだのは誰でしょうか?そして、どのようにして盗んだのでしょうか?
解答
犯人:アン
トリック:
アンは絵を描くふりをしていましたが、実際には王冠を盗むためにスケッチブックを利用しました。
理由:
- アンは「窓はずっと開けっ放しだった」と証言していますが、これは不自然です。窓が開けっ放しであれば、虫が入ってきたり、風でスケッチブックが飛ばされたりする可能性があります。
- アンがスケッチをしていたという庭のイーゼルとスケッチブックが残されていることが、彼女が実際にスケッチをしていた証拠にはなりません。
- アンは窓から庭の風景をスケッチしていた、つまり庭に一番近い場所にいたため、王冠を持ち出すために一番適した人物です。
これらの情報から、アンはスケッチブックの中に王冠を隠し、庭から王冠を持ち出したと考えられます。そして、窓を開けっ放しにしていたことを強調することで、外部の人間が侵入した可能性を示唆しようとしたのです。