2025-09-16 08:15 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた絵画の謎
物語
あなたは、世界的に有名な探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスから緊急の依頼が舞い込みました。彼のコレクションの中でも最も価値のある絵画、「真夜中の庭」が、厳重な警備を誇る邸宅から忽然と姿を消してしまったのです。
ミスター・スミスは、事件当日の状況について、以下の証言をしました。
- 絵画は、書斎の壁に飾られていた。
- 書斎には、絵画の他に、地球儀、古い本棚、暖炉がある。
- 事件当日、屋敷に出入りしたのは、執事のジョン、庭師のメアリー、料理人のポール、そして私の4人だけだ。
- アリバイは以下の通り。
- ジョン:午後3時から5時まで、書斎で書類整理をしていた。
- メアリー:午後2時から4時まで、庭の手入れをしていた。
- ポール:午後4時から6時まで、夕食の準備をしていた。
- 私(ミスター・スミス):午後3時から6時まで、客人と応接間で会っていた。
- 書斎の扉は、内側から鍵がかかっていた。
- 窓は全て閉まっており、割られた形跡もない。
- ジョンが書斎にいた時、誰も書斎には出入りしていない。
さらに、あなたは現場検証で以下の事実を発見しました。
- 書斎の床には、微量の土が落ちている。
- 暖炉の中には、燃え残った紙片がある。
- 地球儀の軸が、わずかに傾いている。
- 本棚の一角に、不自然な隙間がある。
問題
「真夜中の庭」を盗んだ犯人は誰でしょうか?そして、どのようにして絵画を盗み出したのでしょうか?
解答
犯人:メアリー(庭師)
トリック:
- アリバイの矛盾:メアリーは午後2時から4時まで庭の手入れをしていたと証言していますが、書斎の床には微量の土が落ちていました。これは、メアリーが庭から書斎に侵入したことを示唆しています。
- 鍵のかかった書斎:書斎の扉が内側から鍵がかかっていたのは事実ですが、地球儀の軸が傾いていること、本棚に不自然な隙間があることから、犯人は地球儀と本棚を利用して、部屋の外から鍵を開けたと考えられます。例えば、地球儀を倒すことで、本棚の一部が動き、鍵を開ける仕掛けに繋がっている可能性があります。
- 絵画の隠蔽:絵画を盗み出した後、メアリーは暖炉で何かを燃やしていました。これは、絵画を盗む際に使用した道具や、絵画の一部(額縁など)を処分したと考えられます。
- 絵画の運び出し:絵画は庭師であるメアリーによって、庭の手入れ道具などに紛れ込ませて屋敷の外へ運び出されたと考えられます。
論理的帰結:
他の容疑者について検討します。
- ジョン: ジョンは書斎にいたため、犯行は不可能であると考えられます。
- ポール: ポールは夕食の準備をしており、書斎に侵入する機会がありません。また、土を持ち込む理由もありません。
- ミスター・スミス: ミスター・スミスは客人と応接間にいたため、犯行は不可能であると考えられます。また、自分の絵を盗む動機も考えにくいです。
以上の証拠と状況から、メアリーが犯人である可能性が最も高いと考えられます。