2025-09-16 06:16 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語
ある小さな国、エルドラド王国。この国の宝である「太陽の王冠」が、厳重に警備された王宮の宝物庫から忽然と姿を消してしまいました。王様は名探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼しました。
王宮には、事件当時、以下の4人の人物がいました。
- アリス: 王女。わがままで有名だが、絵を描くことが好き。
- ボブ: 忠実な騎士団長。常に冷静沈着。
- キャロル: 王室専属の庭師。花の手入れを欠かさない。
- デイビッド: 王室の歴史を研究する学者。少し変わり者。
あなたは彼らに事情を聞き込みました。以下は彼らの証言です。
- アリス: 「私はずっと自室で絵を描いていたわ。ボブが時々見回りに来ていたけど、王冠のことなんて知らないわ。」
- ボブ: 「私は王宮内を見回っていました。アリス王女の部屋にも何度か行きました。王冠は見ていません。庭師のキャロルが、宝物庫の近くで何かしていたのを見ました。」
- キャロル: 「私は庭の手入れをしていました。ボブ騎士団長が私をずっと監視しているようでした。学者デイビッドが、宝物庫に何度も出入りしているのを見ました。」
- デイビッド: 「私は王室の歴史について調べていました。宝物庫には資料を探しに行っただけです。アリス王女が何か隠しているような気がします。」
さらに調査を進めると、以下の事実が判明しました。
- 犯人は一人である。
- 犯人だけが嘘をついている。
- 犯人は王冠を持ち出す必要があった。
- 王冠を持ち出すには、宝物庫の鍵が必要だが、鍵は王しか持っていない。しかし、王の執務室の引き出しにスペアキーが保管されている。
問題
太陽の王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか? 論理的に犯人を特定してください。
解答
まず、それぞれの証言を分析します。
- アリス: ボブの証言と矛盾する可能性がある(ボブが見回りに来たという証言)。
- ボブ: キャロルの証言と矛盾する可能性がある(キャロルが宝物庫の近くにいたという証言)。アリスの証言と矛盾する可能性がある。
- キャロル: ボブの証言と矛盾する可能性がある(ボブが監視していたという証言)。デイビッドの証言と矛盾する可能性がある。
- デイビッド: アリスの証言と矛盾する可能性がある。
次に、それぞれの人物が犯人だった場合を仮定し、矛盾が生じるかどうかを検証します。
- アリスが犯人だった場合:
- アリスは嘘をついているため、「絵を描いていた」という証言は嘘。
- ボブの証言は真実となる(アリスの部屋に見回りに行った)。
- キャロルの証言は真実となる。
- デイビッドの証言は真実となる。
- 矛盾点: デイビッドが宝物庫に出入りした理由は不明。アリスが王冠を持ち出す必要性が不明。
- ボブが犯人だった場合:
- ボブは嘘をついているため、「アリスの部屋に見回りに行った」「キャロルが宝物庫の近くにいた」という証言は嘘。
- アリスの証言は真実となる。
- キャロルの証言は真実となる。
- デイビッドの証言は真実となる。
- 矛盾点: キャロルが宝物庫の近くにいたという証言が偽りである必要性が不明。ボブが王冠を持ち出す必要性が不明。
- キャロルが犯人だった場合:
- キャロルは嘘をついているため、「ボブが監視していた」「デイビッドが宝物庫に出入りした」という証言は嘘。
- アリスの証言は真実となる。
- ボブの証言は真実となる。
- デイビッドの証言は真実となる。
- 矛盾点: デイビッドが宝物庫に出入りした理由は不明。キャロルが王冠を持ち出す必要性が不明。
- デイビッドが犯人だった場合:
- デイビッドは嘘をついているため、「資料を探しに行っただけ」「アリスが何か隠している」という証言は嘘。
- アリスの証言は真実となる。
- ボブの証言は真実となる。
- キャロルの証言は真実となる。
- 可能性: デイビッドが王室の歴史を研究しているという設定から、王冠にまつわる秘密を知り、何らかの目的(研究、個人的な興味など)で王冠を必要とした可能性がある。
上記の検証から、矛盾が最も少なく、動機も推測できるのはデイビッドです。彼は王の執務室からスペアキーを盗み、王冠を持ち出したと考えられます。
したがって、犯人はデイビッドです。