2025-09-15 22:10 の謎
謎解き問題:消えた王冠の宝石
物語
アルドール王国の王室では、年に一度、国宝である「太陽の王冠」を一般公開する日があります。今年もその日がやってきました。多くの人々が王冠を一目見ようと、王宮の展示室に集まりました。
しかし、事件は突然起こりました。展示が終わり、王室警備隊が王冠を保管庫に戻そうとしたところ、王冠に嵌め込まれていた7つの宝石のうち、1つが消えていることに気づいたのです!
王室は大混乱。警備隊長のあなたは、ただちに捜査を開始しました。
手がかり
- 展示室には、王冠が展示されたガラスケース、見学者が並ぶためのロープ、警備員が立つための台座が設置されています。
- 宝石が消えたのは、午前10時から午後5時までの公開時間中です。
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展示室には、以下の5人の人物がいました。
- アリス: 熱心な歴史研究家。王冠について書かれた古文書をずっと読んでいた。午前10時から午後1時まで展示室にいた。
- ボブ: 写真愛好家。王冠の写真を様々な角度から撮っていた。午前11時から午後2時まで展示室にいた。
- キャロル: 宝石鑑定士。王冠の宝石の品質に感心していた。午後1時から午後3時まで展示室にいた。
- デイビッド: 観光客。王冠を見るためだけに遠方から来た。午後2時から午後4時まで展示室にいた。
- エミリー: 画家。王冠の絵を描いていた。午後3時から午後5時まで展示室にいた。
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聞き込み調査の結果、以下の証言が得られました。
- アリス:「ボブが、何度もガラスケースに近づいて、何かをしていたように見えました。」
- ボブ:「キャロルが、ルーペを使って王冠をじっくり観察していました。」
- キャロル:「デイビッドが、王冠を指さして、何か興奮した様子で話していました。」
- デイビッド:「エミリーが、時々王冠から目を離して、スケッチブックに何か書き込んでいました。」
- 展示室の警備体制は万全で、警備員は常に展示室全体を見渡していました。
- ガラスケースは特殊な素材でできており、外部から破壊することは不可能です。
- 宝石は、王冠から簡単に外れるような構造ではありません。専用の道具が必要です。
問題
論理的に考えて、宝石を盗んだのは誰でしょうか?そして、どのようにして宝石を盗んだのでしょうか?
解答
犯人:ボブ
トリック:写真撮影を利用したすり替え
理由
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アリバイの検証: アリス、キャロル、デイビッド、エミリーは、それぞれ他の人物を目撃しています。しかし、それぞれの証言を時間軸に沿って並べると、ボブだけが、アリス以外の人物から直接的な監視を受けていない時間帯が存在します。
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ボブの行動の不自然さ: アリスが「ボブが、何度もガラスケースに近づいて、何かをしていたように見えました」と証言しています。これは、写真を撮るという行動だけでは説明できない不自然さです。
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宝石を外すための道具: 宝石は専用の道具がないと外せないという条件があります。ボブは写真愛好家であるため、カメラのレンズ交換に必要な精密ドライバーなどの道具を所持している可能性が高いです。
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すり替えの手口: ボブは、写真を撮る際に、王冠に近づき、あらかじめ用意しておいた偽物の宝石と本物の宝石を精密ドライバーなどの道具を使ってすり替えたと考えられます。写真を撮るという行為に紛れて、犯行を隠蔽することが可能です。