2025-09-15 17:09 の謎
謎解き問題:消えた王冠と3つの証言
物語
古の王国、エメラルド王国。その象徴である「翠玉の王冠」が、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消してしまった。王冠が盗まれたのは昨夜。容疑者は3人。
- アリシア: 王宮に長年仕えるメイド。昨夜は午後8時から午前0時まで王宮の廊下を清掃していたと証言。
- ベルナルド: 王国の騎士団長。昨夜は午後9時から午前1時まで、王宮の警備を指揮していたと証言。
- カミラ: 王国の歴史学者。昨夜は午後10時から午前2時まで、王宮の書庫で古文書を読んでいたと証言。
王冠が盗まれたのは、昨夜の午後11時から午前0時までの間だと判明している。さらに、以下の事実が明らかになった。
- 犯人は単独犯である。
- アリシアは嘘をつく必要がないほど裕福な家庭の出身である。
- ベルナルドは王に絶対的な忠誠を誓っている。
- カミラは最近、王国の歴史に関する研究で壁にぶつかり、焦燥感を募らせていた。
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人を特定せよ。
解答
犯人はカミラである。以下に論理的な推理を示す。
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アリシアの証言の検討: アリシアは午後8時から午前0時まで廊下を清掃していたと証言している。王冠が盗まれたのは午後11時から午前0時の間なので、アリシアが犯行時間に王宮の一室に侵入し王冠を盗み出すことは不可能である。さらに、アリシアは裕福な家庭の出身であるため、盗みの動機に乏しい。
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ベルナルドの証言の検討: ベルナルドは午後9時から午前1時まで王宮の警備を指揮していたと証言している。騎士団長という立場上、自らが警備する王宮から王冠を盗むことは、彼の忠誠心に反する。また、そのような行為が発覚した場合、騎士団長としての地位を失うだけでなく、重い処罰を受けることは必至である。
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カミラの証言の検討: カミラは午後10時から午前2時まで書庫で古文書を読んでいたと証言している。しかし、これはアリバイとして十分ではない。なぜなら、書庫から王冠が盗まれた部屋まで移動し、王冠を盗んで書庫に戻る時間的余裕があるからだ。また、カミラは最近、研究で行き詰まり焦燥感を募らせていたという情報から、王国の歴史に関する研究で何らかの発見をするために、王冠を盗む動機があったと考えられる。
したがって、消去法と状況証拠から、最も可能性が高い犯人はカミラである。