2025-09-15 10:12 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
あなたは名探偵シャーロック・ホームズのもとに一通の手紙が届いた。差出人は、ヨーロッパの小国、フォルケンシュタイン王国のレオポルド国王だった。
「我が国に伝わる大切な王冠が盗まれた。明日の晩餐会までに王冠を取り戻してほしい。晩餐会には、容疑者となりうる人物が招待されている。どうか力を貸してくれ。」
晩餐会には以下の5人が招待されていた。
- アルフレッド公爵: 王位継承権を主張している。
- ベアトリス伯爵夫人: 国王の妹で、宝石に目が無いことで有名。
- カール枢機卿: 国王の相談役で、宗教的な権威を持つ。
- ドロテア男爵夫人: 外交官で、スパイ疑惑がある。
- エリック教授: 王国の歴史学者で、王冠の価値を熟知している。
あなたはホームズと共に晩餐会に潜入し、手がかりを探すことにした。
手がかり
- 晩餐会の席順: 席は円卓で、レオポルド国王を挟んで、アルフレッド公爵、ベアトリス伯爵夫人、カール枢機卿、ドロテア男爵夫人、エリック教授の順に座っていた。
- アリバイ:
- アルフレッド公爵:「晩餐会の間、ずっと国王と政治について話していた。」
- ベアトリス伯爵夫人:「晩餐会の間、ずっとカール枢機卿と宗教美術について話していた。」
- カール枢機卿:「晩餐会の間、ベアトリス伯爵夫人と話していた後、ドロテア男爵夫人と外交問題について話していた。」
- ドロテア男爵夫人:「晩餐会の間、カール枢機卿と話した後、エリック教授と歴史について話していた。」
- エリック教授:「晩餐会の間、ずっとドロテア男爵夫人と歴史について話していた。」
- 国王の証言: 「王冠は、晩餐会の始まる直前まで確かに自分の部屋にあった。部屋に出入りできるのは、招待客のみだ。」
- 重要な証言: 晩餐会の給仕頭が「晩餐会の途中、ベアトリス伯爵夫人が一瞬だけ席を立ったのを見ました。」と証言した。
問題
王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか?論理的に推理してください。
解答
まず、アリバイを整理します。
- アルフレッド公爵は、国王とずっと話していたため、国王が嘘をついていない限り犯人ではありません。
- ベアトリス伯爵夫人は、カール枢機卿と話していたため、カール枢機卿が嘘をついていない限り犯人ではありません。しかし、給仕頭の証言により、席を立った時間があります。
- カール枢機卿は、ベアトリス伯爵夫人、ドロテア男爵夫人と話していたため、両名が嘘をついていない限り犯人ではありません。
- ドロテア男爵夫人は、カール枢機卿、エリック教授と話していたため、両名が嘘をついていない限り犯人ではありません。
- エリック教授は、ドロテア男爵夫人と話していたため、ドロテア男爵夫人が嘘をついていない限り犯人ではありません。
上記より、アリバイが確定しているのは、アルフレッド公爵、カール枢機卿、ドロテア男爵夫人、エリック教授の4人です。
消去法で考えると、ベアトリス伯爵夫人が容疑者として残ります。また、給仕頭の証言により、ベアトリス伯爵夫人は席を立った時間があります。この時間を利用して、国王の部屋に忍び込み王冠を盗んだと考えられます。
したがって、犯人はベアトリス伯爵夫人です。