2025-09-14 17:08 の謎
謎解き問題:消えた王冠の謎
ストーリー
ここは、平和な王国「エルディア」。エルディア城では、年に一度の「豊穣祭」の準備で賑わっていました。祭りの目玉は、エルディア王家に代々伝わる「太陽の王冠」の展示です。しかし、祭りの前日、王冠が保管されているはずの厳重な金庫から、王冠が忽然と姿を消してしまったのです!
王国騎士団長であるあなたは、国王から直々に王冠の捜索を命じられました。金庫の扉は施錠されたままで、こじ開けられた形跡はありません。金庫室に出入りできるのは、国王、王妃、そして王室付きの庭師の3人だけ。
あなたは、3人に事情聴取を行いました。
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国王:「私は昨日、一日中、祭りの最終確認で忙しかった。王冠のことはすっかり忘れていたよ。」
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王妃:「私も国王陛下と同じく、祭りの準備で手が離せませんでした。最後に王冠を見たのは、3日前の夜のことです。」
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庭師:「私は毎日、庭の手入れをしています。昨日も一日中、庭でバラの手入れをしていました。金庫室には近づいていません。」
さらに調査を進めると、以下の事実が判明しました。
- 金庫室には、特殊なセンサーが設置されており、扉が開けられると同時に、王宮の記録係に通知が行く仕組みになっている。しかし、王冠が消えたとされる日の記録には、金庫室の扉が開けられた記録はありませんでした。
- 庭師は、非常に几帳面な性格で、毎日必ず同じ時間に庭の手入れを始め、同じルートで作業を行うことが分かっています。
- 王妃は、3日前から風邪をひいており、外出を控えていたそうです。
- 国王は、祭りの準備で非常に疲れており、昨日は昼食後、書斎で1時間ほど昼寝をしたと証言しています。
王冠を盗んだのは誰でしょうか?そして、どのようにして王冠を持ち出したのでしょうか?
解答
犯人:庭師
トリック:
庭師は、毎日決まった時間に庭の手入れを行うため、庭を歩く足音や姿は、王宮の者たちにとって日常的な風景となっていました。
庭師は、王冠を盗む数日前から、庭の手入れに使う大きな植木鉢の中に、王冠とほぼ同じ重さの石を入れて持ち運ぶ練習をしていました。これにより、王冠の重さに慣れ、周囲に不審に思われることなく、王冠を隠し持つことが可能になりました。
王冠が消えた日、庭師はいつも通り庭の手入れを行いましたが、その際、王冠を植木鉢の中に入れて持ち出しました。王冠は植木鉢の中に隠されているため、誰にも気づかれることはありませんでした。
金庫室のセンサーは、扉が開けられた場合にのみ作動するため、庭師が王冠を植木鉢に入れて持ち出した場合、センサーは作動しません。
なぜ他の人が犯人ではないのか:
- 国王: 祭りの準備で忙しく、昼寝もしていたため、王冠を盗む時間的な余裕がなかったと考えられます。
- 王妃: 風邪をひいており、外出を控えていたため、王冠を盗む機会がなかったと考えられます。
- 記録:金庫の扉が開けられた記録がないため、物理的に侵入したとは考えられない。