2025-09-12 17:09 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密のレシピ
【プロローグ】
ある国の王室で、代々受け継がれてきた大切な王冠が盗まれてしまいました。王冠は厳重な警備の元、王の寝室にある金庫に保管されていたはずでした。
王は名探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼します。
現場の状況は以下の通りです。
- 金庫は開けられており、中身は空っぽ。
- 王の寝室の窓は閉まっており、鍵もかかっていた。
- 部屋のドアは内側から施錠されていた。
- 部屋には王の執事、料理人、庭師の3人しか出入りしていない。
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3人はそれぞれ、以下のように証言しています。
- 執事: 「私は王に朝食を運んだ後、王室の書類整理をしておりました。王の部屋には朝食を運んだ時以外、入っておりません。」
- 料理人: 「私は王のために昼食の準備をしておりました。王の部屋には一度も入っておりません。」
- 庭師: 「私は庭の手入れをしておりました。王の部屋の前は通りましたが、中には入っておりません。」
王冠が盗まれた当日、王は昼食に特別なスープを希望していました。料理人はそのスープのレシピを王室に代々伝わる古文書から探し出し、スープを作りました。古文書にはいくつかのレシピが書かれており、料理人はその中から王が指定した材料が書かれているレシピを選びました。しかし、スープを飲んだ王は「味が違う」と不満を漏らしました。
あなたは3人の証言と、このスープの出来事が王冠盗難事件の鍵になると考えました。
【問題】
- 王冠を盗んだのは誰でしょうか?
- 犯人はどのようにして王冠を盗み出すことができたのでしょうか?
- 王が「味が違う」と不満を漏らした理由はなぜでしょうか?
解答
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犯人: 料理人
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犯行の手口:
- 料理人は、王が希望するスープのレシピを古文書から探す際、王冠の隠し場所が書かれたページを発見した。古文書は王室の宝の場所を示す秘密の文書としても機能していたのです。
- 料理人は昼食の準備中に、王の寝室に侵入し、金庫から王冠を盗み出した。
- 部屋のドアを内側から施錠したのは、スープを運ぶ際に鍵を一時的に拝借し、退出後に元に戻したため。
- 料理人は、王冠を盗んだ後、再び昼食の準備に戻り、アリバイを作った。
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スープの味が違った理由:
- 料理人は王冠の隠し場所が書かれたレシピのページを、別のレシピのページと意図的にすり替えた。
- 王は、盗まれた王冠の隠し場所を示す本来のレシピで作られたスープの味を知っていたため、料理人が作ったスープの味が違うことに気付いた。
- 料理人は、王がスープの味に不満を漏らすことで、捜査の焦点をスープのレシピに向けさせようと目論んだ。
【解説】
- 執事と庭師のアリバイは一見すると完璧ですが、料理人のアリバイには抜け穴があります。
- 料理人は昼食の準備という名目で、比較的自由に動き回ることができ、王の寝室に侵入する機会がありました。
- 「スープの味が違う」という王の言葉は、単なる味の問題ではなく、レシピがすり替えられたことを示唆しています。これは、料理人が古文書に細工を施した証拠となります。
- 王冠の隠し場所が書かれた古文書という設定が、論理的なストーリーに繋がっています。
- 小学生高学年でも、各証言を注意深く読み解き、状況を整理することで、論理的に正解を導き出すことができます。
- 大人は、より深い部分(レシピのすり替えなど)まで考察することで、さらに楽しめることができます。