2025-09-11 04:13 の謎
毎日謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
ある小さな王国の王室で、代々受け継がれてきた大切な王冠が盗まれてしまいました。明日の戴冠式で使うはずだった王冠が、厳重に保管されていたはずの宝物庫から忽然と姿を消したのです。
事件当日、王室では晩餐会が開かれていました。参加者は以下の5人。
- アリス:王女。聡明で行動力がある。
- ベリル:王室警備隊長。忠実で腕が立つ。
- セシル:王室専属の宝石商。王冠の手入れを担当していた。
- ダニエル:王室に仕える学者。歴史や古文書に詳しい。
- エミリー:王室の使用人頭。長年王家に仕えている。
晩餐会の後、王冠が盗まれたことが発覚しました。それぞれの証言は以下の通りです。
- アリス:「晩餐会では、ダニエル先生と歴史の話で盛り上がっていました。その後は自室に戻り、明日の戴冠式のスピーチの練習をしていました。」
- ベリル:「晩餐会中は、常に会場全体の警備に目を光らせていました。その後は宝物庫の見回りをして、異常がないことを確認しました。」
- セシル:「晩餐会では、エミリーさんと宝石の話題で話していました。その後は自分の工房に戻り、新しいデザインの構想を練っていました。」
- ダニエル:「晩餐会では、アリス王女と歴史の話をしていました。その後は書斎に戻り、古文書を読んでいました。」
- エミリー:「晩餐会では、セシルさんと宝石の話題で話していました。その後は台所に戻り、食器の片付けをしていました。」
さらに、以下の事実が判明しています。
- 宝物庫の鍵は、ベリル警備隊長のみが持っている。
- 宝物庫には、ベリル隊長以外にもう一人だけ入室できる人物がいる。それは、王冠の手入れをするセシル宝石商である。
- 誰も嘘をついていない。しかし、全員が事件について完全に正直に話しているとは限らない。
- 犯人は王室内部の人物である。
問題
以上の情報から、王冠を盗んだ犯人を推理してください。
解答
犯人はセシルです。
論理的思考
- 鍵の存在: ベリル隊長とセシル宝石商のみが宝物庫に入れる。
- アリバイの検討:
- アリスとダニエルは、互いにアリバイを証言し合っているため、共犯でない限りはシロ。
- ベリルは、晩餐会会場全体の警備と宝物庫の見回りをしていたと証言しており、一見するとアリバイがある。
- エミリーとセシルは、互いにアリバイを証言し合っている。
- 「完全に正直に話していない」の解釈:
- 全員が嘘をついていないため、証言自体は真実。しかし、重要な事実を隠している可能性がある。
- セシルの役割:
- セシルは王冠の手入れをするため、王冠の構造や宝物庫のセキュリティについて熟知している。
- セシルの「新しいデザインの構想を練っていた」という証言は、王冠を盗んだ後、別の宝石で王冠を作り変えることを考えていた可能性を示唆する。
- ベリルの役割:
- ベリルは警備隊長であり、鍵を持っている。犯人であれば鍵の管理が杜撰だったという責任を問われるため、犯行に及ぶ動機が弱い。また、ベリルはアリバイがあるとも言える。
結論
セシルは、鍵を持つベリル隊長に疑いが向かないよう、また、自身もアリバイがあるように見せかけるため、エミリーと宝石の話をしていた。その後、宝物庫に入り王冠を盗み出したと考えられる。