2025-09-10 11:09 の謎
謎解き問題:消えた宝石と秘密のレシピ
物語
あなたは名探偵。ある日、大富豪のミスター・スミスから緊急の依頼が舞い込んだ。彼の自慢のコレクションである「太陽の涙」という名の巨大なダイヤモンドが、書斎から忽然と姿を消したというのだ。
スミス邸に到着すると、彼は憔悴しきった様子で事件のあらましを語ってくれた。
「昨夜は、長年の友人である料理研究家のマダム・ローズを招いて、夕食会を開いたんだ。他にいたのは、私の甥のトムと、古くからの執事のジェームズだけだ。夕食後、皆で書斎で談笑していたんだが、私が少し席を外した隙に、宝石が消えてしまったんだ!」
あなたは早速、現場である書斎の調査を開始した。
手がかり
- 書斎の窓は全て内側から鍵がかけられており、侵入者の形跡はない。
- 宝石が飾られていた展示ケースは、鍵がかかったままだったが、ケースの裏側にある小さな通気口が外されていた。
- 床には、わずかに砂糖のような白い粉が落ちていた。
- マダム・ローズは、夕食のデザートとして、特別なレシピで作った自家製ケーキを持参した。彼女は「このレシピは誰にも教えたことがない秘伝のものなの」と話していた。
- トムは最近、多額の借金を抱えていることが判明した。
- ジェームズは、スミス家に50年以上仕えている忠実な執事であり、宝石の管理も任されていた。彼は「私が盗むなどありえない!」と強く否定している。
問題
宝石「太陽の涙」を盗んだ犯人は誰でしょう? そして、どのようにして宝石を盗み出したのでしょうか?
解答
犯人:マダム・ローズ
トリック:
- マダム・ローズは、夕食に持参した自家製ケーキに、砂糖と細かく砕いたダイヤモンドを混ぜていた。
- 彼女は、夕食後、皆で書斎で談笑している際に、わざとケーキを少し落とし、床に砂糖のような白い粉を散らばらせた。これは、後で自分が犯行に使った砂糖とダイヤモンドの粉を隠蔽するための偽装工作だった。
- スミスが席を外した隙に、マダム・ローズは事前に用意しておいた道具(針金など)を使って、展示ケースの裏側の通気口から、砂糖とダイヤモンドを混ぜたペースト状のものを少しずつ注入した。
- 時間の経過とともに、砂糖は溶け、ダイヤモンドだけが残り、通気口から流れ出て、ケースの中に溜まった。
- 夕食会後、マダム・ローズは通気口を元に戻し、夜中に再びスミス邸に侵入し、通気口からダイヤモンドを取り出した。彼女は、昼間にケースの中に溜まったダイヤモンドを取り出すための準備を済ませていたため、夜間の侵入は短時間で済んだ。
理由:
- 窓が内側から鍵がかけられていたこと、侵入者の形跡がないことから、犯人は内部の人物である。
- トムには借金という動機があるが、展示ケースの鍵を開ける方法や、犯行後のアリバイがない。
- ジェームズは長年スミス家に仕えており、信頼も厚いが、犯行を行う動機が見当たらない。
- マダム・ローズは、秘伝のレシピという秘密を持ち、ケーキにダイヤモンドを混ぜ込むことで、宝石を盗む方法を隠蔽することができた。また、通気口から少しずつダイヤモンドを注入することで、犯行を時間をかけて行うことができ、アリバイを確保しやすかった。
- 床に落ちていた砂糖のような白い粉は、マダム・ローズがケーキに混ぜ込んだ砂糖とダイヤモンドの粉だった。
- マダム・ローズが、盗んだダイヤモンドをケーキの材料として持ち出すことは容易であり、誰にも気づかれにくい。