2025-09-09 00:52 の謎
謎解き問題:消えた王冠の宝石
ストーリー
あなたは名探偵シャーロック・ホームズの助手、ジョン・ワトソンだ。ある日、バッキンガム宮殿から緊急の知らせが届いた。女王陛下の王冠から、最も貴重な宝石「希望の星」が消えてしまったというのだ。
現場に急行すると、そこには混乱した警備兵と、困り果てた宝石商がいた。王冠は厳重な警備の元、展示ケースの中に保管されていた。ケースには鍵がかかっており、壊された形跡はない。しかし、確かに「希望の星」だけが見事に消え失せていた。
警備兵はこう証言した。
- 「昨晩、深夜0時の巡回で王冠を確認した際には、宝石は確かにありました。」
- 「今朝6時の巡回で異変に気づき、すぐに報告しました。」
- 「夜間は私を含め、3人の警備兵が交代で警備にあたっていました。誰も持ち場を離れていません。」
宝石商はこう言った。
- 「ケースの鍵は特殊なもので、私しか持っていません。スペアキーも存在しません。」
- 「昨晩、展示ケースの状態を確認しましたが、異常はありませんでした。」
- 「ケース自体に細工を施した形跡も見当たりません。」
さらに、現場に残された手がかりは以下の通りだ。
- 展示ケースの底に、微量の砂が落ちていた。
- 警備室のゴミ箱に、使いかけの地図が丸めて捨てられていた。地図には、宮殿の庭の一部が記されており、特定の場所に赤い×印が付けられていた。
- 宝石商のポケットから、小さなルーペ(拡大鏡)が見つかった。
あなたはこれらの情報と手がかりを元に、「希望の星」がどのようにして盗まれたのか、そして犯人は誰なのかを突き止めなければならない。
問題
- 「希望の星」はどのようにして盗まれたのか、可能な限り詳しく説明してください。
- 犯人は誰だと考えられますか?その理由も説明してください。
解答
-
「希望の星」の盗難方法:
- 砂のトリック: 展示ケースの底に落ちていた砂は、犯人が宝石を隠すために利用した可能性が高い。犯人は、事前に砂を何らかの方法で宝石に付着させ、ケースの中に宝石を戻す際に、微量の砂が落ちるように仕組んだと考えられる。
- ルーペの利用: 宝石商が持っていたルーペは、宝石を観察するためだけでなく、宝石を取り外す際にも利用できる。犯人は、ルーペを使ってケースを開けずに、宝石を取り外せる隙間を見つけた可能性がある。ルーペで隙間を見つけてワイヤーのようなものを通し宝石を外したと考えられる。
- 庭の地図: 地図に赤い×印が付けられていた場所は、犯人が宝石を隠した場所を示唆している。犯人は、深夜の巡回が途絶える時間帯に、庭に宝石を隠しに行ったと考えられる。
これらの要素を組み合わせると、犯人は以下の手順で宝石を盗んだと考えられる。
- 宝石商がルーペで王冠を観察する際に、宝石を取り外すための隙間を見つける。
- 砂を微量に付着させた宝石を、ルーペと特殊な道具(ワイヤー)を使って展示ケースから取り外す。
- 深夜の巡回が途絶える時間帯に、庭の地図に示された場所に宝石を隠す。
- 翌朝、宝石が盗まれた騒ぎに乗じて、庭から宝石を回収する。
-
犯人:
最も疑わしいのは宝石商である。理由は以下の通りである。
- 鍵の独占: 宝石商はケースの鍵を唯一持っており、ケースを開けることができた。
- ルーペの所持: ルーペは宝石の観察に必要だが、宝石を取り外す際にも利用できる。
- 事件への関与の容易さ: 宝石商は日常的に王冠に触れる機会があり、宝石の構造やケースの仕組みに詳しいはずである。犯行の計画を立てやすく、実行に移しやすい立場にあった。
- 警備兵は3人で交代で見張っており、共謀者もいないと考えられる。
- 地図については、宝石商が何らかの方法で警備室に紛れ込ませたと考えられる。
これらのことから、宝石商が計画的に「希望の星」を盗み出した可能性が最も高い。