2025-09-08 16:12 の謎
謎解き問題:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵として知られています。ある日、あなたは王国から緊急の依頼を受けました。王室に代々伝わる大切な王冠が、厳重に警備された宝物庫から忽然と姿を消してしまったのです。
宝物庫に侵入した形跡はなく、窓も扉も全て内側から施錠されていました。王室警備隊長、熟練の召使い、そして王子、王女の4人が事件当時、宝物庫の近くにいたことがわかっています。
それぞれの証言は以下の通りです。
- 警備隊長: 「私は宝物庫の前で、常に目を光らせていました。誰も宝物庫には近づいていません。しかし、午後3時ちょうどに、突然、庭の方から大きな物音が聞こえたので、そちらへ向かいました。すぐに戻りましたが、その間に何が起こったのかはわかりません。」
- 召使い: 「私は午後2時から、王室の庭でバラの手入れをしていました。警備隊長が庭に走って来たのは見ましたが、それ以外には何も変わったことはありません。庭には私しかいませんでした。」
- 王子: 「私は午後1時からずっと、自室で読書をしていました。部屋から一歩も出ていません。」
- 王女: 「私は午後2時から、宝物庫の隣の部屋で刺繍をしていました。誰かが宝物庫に出入りする音は聞こえませんでした。3時少し前に、お茶の時間になったので、部屋を出て食堂へ向かいました。」
さらに、あなたは以下の事実を知っています。
- 宝物庫の扉は特殊な鍵でしか開けることができません。その鍵は、警備隊長が常に身につけています。
- 宝物庫の窓は小さく、人が通れる大きさではありません。
- 庭から宝物庫へ直接侵入できるルートはありません。
- 王子は嘘をつくのが得意で、常に何かを企んでいます。
- 王女は正直者で、嘘をつくことはありません。
問題
王冠を盗んだのは誰でしょうか? そして、どのようにして盗んだのでしょうか?
解答
犯人: 王子
トリック:
王子は、読書をしていたという証言が嘘であり、実際には宝物庫に侵入していました。
警備隊長が庭の物音を聞いて宝物庫の前から離れたのは午後3時ちょうど。そして、王女がお茶の時間に食堂へ向かったのは3時少し前。つまり、午後3時ちょうどから少しの間、宝物庫の隣の部屋には誰もいなかったことになります。
王子は、警備隊長が庭へ向かった隙に、宝物庫の隣の部屋から壁に耳を当てて警備隊長が戻ってこないか注意していました。そして、王女が部屋を出て行った後、隣の部屋から宝物庫へ侵入し、王冠を盗みました。
宝物庫の扉の鍵は警備隊長が持っていますが、隣の部屋からの侵入であれば鍵は必要ありません。また、王女が正直者であるため、宝物庫の隣の部屋から音を聞いていないという証言は信用できます。