2025-09-08 09:13 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
あなたは名探偵。ある日、華やかな社交界で有名なローズウッド伯爵から緊急の依頼が舞い込んだ。
「大変だ!明日の晩餐会で披露する予定だった王家の王冠が盗まれた!」
明日の晩餐会には、国王陛下をはじめとする王族の方々が多数参加される予定。王冠がないとなれば、国家の威信に関わる大問題だ。
ローズウッド邸に到着したあなたは、伯爵から事情を聞く。
「昨夜、王冠は私の書斎の金庫に厳重に保管されていたはずです。今朝確認したところ、金庫は開けられ、王冠だけが綺麗に消えていました。」
晩餐会の準備で邸内は騒然としている。容疑者は、昨夜ローズウッド邸に滞在していた以下の5人だ。
- アリス: ローズウッド伯爵の姪。好奇心旺盛で、いつも新しいことに興味を持っている。昨夜は庭で星を眺めていたと証言。
- ボブ: ローズウッド伯爵の旧友。昔から機械いじりが好きで、錠前にも詳しい。昨夜は書斎で伯爵とチェスをしていたと証言。
- キャシー: 有名な宝石商。王冠の鑑定のために呼ばれていた。昨夜は自分の部屋で資料を読んでいたと証言。
- デイビッド: ローズウッド伯爵のライバル。以前から伯爵の財産を狙っている噂がある。昨夜は体調が悪く、自室で休んでいたと証言。
- エミリー: ローズウッド邸のメイド長。邸内の全てを知り尽くしている。昨夜は厨房で晩餐会の準備をしていたと証言。
現場に残された手がかりは以下の通り。
- 金庫は特殊なダイヤル式の鍵でロックされており、正しい数列を入力しないと開かない。
- 金庫の近くに、アリスが使っている望遠鏡が落ちていた。
- ボブの指には、わずかに油のようなものが付着していた。
- キャシーの部屋から、王冠のスケッチが見つかった。
- デイビッドの部屋の窓が開いていた。
- エミリーは、昨夜遅くまで厨房にいたため、書斎には近づいていないと証言している。
さらに、伯爵は晩餐会の招待客リストをあなたに見せた。リストには各招待客に割り振られた番号が書かれており、以下の数列が記されていた。
1, 1, 2, 3, 5, ?
この数列が、金庫のダイヤルを解く鍵となっているらしい。
問題
- 金庫を開けるための数列は何だろう?
- 王冠を盗んだ犯人は誰だろう?
- 犯行の手口を説明してください。
解答
1. 金庫を開けるための数列
- 数列はフィボナッチ数列である。前の2つの数を足し合わせると次の数になる。
- 1 + 1 = 2
- 1 + 2 = 3
- 2 + 3 = 5
- 3 + 5 = 8
- したがって、数列の次は 8 となる。
- 金庫を開ける数列は 1, 1, 2, 3, 5, 8
2. 王冠を盗んだ犯人
- アリス が犯人である。
3. 犯行の手口
- アリスは、数列が晩餐会の招待客リストの番号であることに気づき、フィボナッチ数列であることを突き止めた。
- アリスは、夜に庭で星を眺めていると証言していたが、実際にはローズウッド伯爵の書斎の窓から望遠鏡で金庫のダイヤルを覗き見ていた。
- 望遠鏡でダイヤルの数列「1, 1, 2, 3, 5, 8」を確認し、金庫を開けて王冠を盗んだ。
- 犯行後、アリスは証拠隠滅のため望遠鏡を金庫の近くに落として、他の容疑者に疑いが向くように仕向けた。
論理的根拠
- 金庫のダイヤルを解く鍵が数列であることは、伯爵の証言から明らかである。
- 数列がフィボナッチ数列であることは、数列の規則性から導き出せる。
- アリスが望遠鏡を所有しており、金庫の近くに落ちていたことから、望遠鏡を使ったのはアリスである可能性が高い。
- アリスが庭で星を眺めていたという証言は、アリバイ工作である可能性がある。
- 他の容疑者には、決定的な証拠がない。
- ボブの油は、機械いじりの趣味から説明がつく。
- キャシーのスケッチは、鑑定のための資料である可能性がある。
- デイビッドの窓が開いていたことは、体調が悪かったため換気をしていたのかもしれない。
- エミリーはアリバイがあり、書斎には近づいていないと証言している。
- アリスの行動は、全て合理的に説明がつく。