2025-09-07 07:10 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語:
あなたは、歴史ある王国「エメラルド」の若き探偵。ある日、国王から緊急の依頼が舞い込みました。明日に迫った即位式の目玉である王冠が、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消してしまったのです。
王宮には、国王、王妃、王子、王女、そして執事の5人がいました。それぞれにアリバイを聞き込みましたが、全員が互いに矛盾する証言をしているため、誰が嘘をついているのか、そして誰が犯人なのか全く分かりません。
証言:
- 国王: 「私は執事と庭を散歩していた。王冠が盗まれた時間帯は、執事が一緒だったから、私ではない。」
- 王妃: 「私は王子と刺繍をしていた。王子は私と一緒にいたので、犯人ではない。」
- 王子: 「私は王女とチェスをしていた。王女は私と一緒にいたから、犯人ではない。」
- 王女: 「私は王妃と庭でバラの手入れをしていた。王妃は私と一緒にいたから、犯人ではない。」
- 執事: 「私は王女に夕食の準備を指示していた。王女は私と一緒にいたので、犯人ではない。」
しかし、王国には古くからの言い伝えがあります。「王族の中に必ず一人嘘をつく者がいる」。 王冠を盗んだ犯人は一体誰なのでしょうか?
解答
まず、各証言を整理し、誰と誰が一緒にいたかをまとめます。
- 国王:執事と一緒
- 王妃:王子と一緒
- 王子:王女と一緒
- 王女:王妃と一緒
- 執事:王女と一緒
ここで重要なのは、「王族の中に必ず一人嘘をつく者がいる」という点です。もし、執事が嘘をついていると仮定すると、王女は執事と一緒にいなかったことになり、王女も嘘をついていることになります。これは「嘘をつく王族は一人」という条件に反します。
同様に考えると、執事以外の証言者が嘘をついている場合、必ず他の証言者の証言と矛盾が生じ、複数の嘘つきが存在することになります。
したがって、嘘をついているのは国王しかありえません。国王が嘘をついているということは、国王は執事と一緒にいなかったということになります。
そして、王冠を盗む動機があるのは、国王以外には考えられません。
結論:
犯人は国王です。