2025-09-06 11:07 の謎
謎解き問題:消えた王冠の謎
物語
あなたは、名探偵ホームズに憧れる見習い探偵。ある日、あなたは古城の城主であるキングストン卿から、緊急の依頼を受けました。
「大変だ!我が家に代々伝わる王冠が、今朝、盗まれてしまったのだ!厳重に警備されたはずの宝物庫から、跡形もなく消えている。一体誰が、どのようにして…」
キングストン卿は憔悴しきっています。あなたは、現場である宝物庫へ向かいました。
現場の状況
- 宝物庫の扉は施錠されたまま。鍵はキングストン卿が常に身につけており、紛失していない。
- 宝物庫には、キングストン卿、執事のジェームズ、メイドのマリアの3人しか立ち入ることができない。
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昨晩、3人はそれぞれ以下の証言をしています。
- キングストン卿:「昨晩は、夕食後すぐに自室に戻り、朝まで一度も部屋を出ていない。」
- ジェームズ:「昨晩は、夕食後、宝物庫の前で夜通し警備をしていた。誰も宝物庫には近づいていない。」
- マリア:「昨晩は、夕食後、台所の片付けをして、すぐに自室に戻り、朝まで一度も部屋を出ていない。」
- 宝物庫の内部には、王冠が置かれていた台座の周りに、小さな鳥の羽が数枚落ちている。
- 宝物庫の窓は小さく、人が通れるほどの大きさではない。窓は内側から施錠されており、鍵は窓枠にかけられている。
問題
上記の状況から、王冠を盗んだ犯人と、その犯行の手口を推理してください。
解答
犯人
マリア
犯行の手口
- アリバイの偽証: マリアは「昨晩は、夕食後、台所の片付けをして、すぐに自室に戻り、朝まで一度も部屋を出ていない。」と証言していますが、これが嘘です。
- 鳥の利用: マリアは、訓練された鳥を使って王冠を盗みました。
- 窓の利用: マリアは、小さな窓から鳥を宝物庫の中に侵入させ、王冠をくわえさせて窓から脱出させました。窓枠にある鍵は、侵入前から窓枠にあり、マリアは窓を開けて侵入したわけではありません。
- 証拠の隠蔽: 鳥が脱出した後、マリアは窓を閉め、鍵をかけました。そして、自分が犯人であることを悟られないよう、自室に戻ったと証言しました。
- 鳥の羽: 宝物庫に残された鳥の羽は、王冠を運搬中に鳥が落としたものです。
解説
- キングストン卿は鍵を所持しており、部屋から出ていないため、犯人ではありません。
- ジェームズは宝物庫の前で警備していたと証言していますが、王冠が盗まれたため、警備をしていなかったか、共犯である可能性が考えられます。しかし、それを示唆する証拠はありません。
- マリアは、窓から人が侵入できないことを知っており、鳥を利用することで、外部からの侵入に見せかけることができました。また、彼女のアリバイが崩れることで、犯人である可能性が最も高くなります。
- 窓枠にある鍵は、侵入前から窓枠にあったと解釈することで、窓を外部から開けることが不可能であるという状況と矛盾しません。