2025-09-06 08:12 の謎
謎解き問題:消えた王冠の宝石
物語
あなたは名探偵。ある日、王国から緊急の依頼が舞い込んできました。王室に代々伝わる王冠の宝石が、厳重に警備された王宮の宝物庫から忽然と姿を消したというのです。
宝物庫には、王、王妃、王子の3人しか入室していません。警備兵の証言によると、3人はそれぞれ以下の行動をしていました。
- 王: 王冠の輝きをじっくりと眺め、満足そうに微笑んでいた。
- 王妃: 王冠の宝石の配置について、記録係と熱心に議論していた。
- 王子: 王冠には目もくれず、宝物庫の隅に置いてあった古い書物を熱心に読んでいた。
しかし、3人とも宝石を持ち出したという証拠はありません。さらに、宝物庫の扉と窓は内側から施錠されており、第三者が侵入した形跡もありませんでした。
王宮内を隈なく調べた結果、以下の3つの証言が得られました。
- 使用人A: 王妃様が、宝石にそっくりなガラス玉を秘密裏に注文していたのを見ました。
- 使用人B: 王子様が、古い書物の中に宝石を隠せる巧妙な仕掛けがあることを調べていたのを見ました。
- 警備兵C: 王様が、宝石商と密かに会っていたのを目撃しました。
犯人は一体誰なのでしょうか?そして、宝石はどこに隠されているのでしょうか?
ヒント
- 容疑者は3人。
- 3つの証言は、3人の容疑者を指し示している。
- 宝石は、王冠から取り外された後、どこかに隠されている。
- 3人の証言を組み合わせると、真実が見えてくる。
解答
犯人:王子
宝石の隠し場所:古い書物の中
理由:
- アリバイの確認:
- 王は王冠を眺めていたという証言だけで、宝石を盗んだとは断定できません。
- 王妃は宝石の配置を議論していたという証言から、宝石に関心があったことはわかりますが、盗んだとは言い切れません。
- 王子は書物を読んでいたという証言から、王冠に無関心であったように見えます。しかし、これはアリバイ作りの可能性があります。
- 証言の分析:
- 使用人Aの証言は、王妃が偽物の宝石を用意していたことを示唆しています。これは、宝石をすり替える準備をしていた可能性があります。
- 使用人Bの証言は、王子が書物に宝石を隠す方法を知っていたことを示唆しています。
- 警備兵Cの証言は、王が宝石商と会っていたことを示唆しています。これは、宝石を売却する計画を立てていた可能性があります。
- 状況の整理:
- 宝石は王冠から取り外され、外部に持ち出す必要がありました。
- 王妃が偽物の宝石を用意していたのは、すり替えを行うためと考えられます。
- 王子が書物の仕掛けを調べていたのは、宝石を隠す場所を確保するためと考えられます。
- 王が宝石商と会っていたのは、宝石を売却する準備だったと考えられます。
- 結論:
- 王妃が宝石をすり替え、王子が書物に隠し、王が売却するという計画だった場合、王妃と王は共犯となります。しかし、この場合、王妃が偽物の宝石を用意する必要はありません。王は宝石を宝石商に直接売れば良いからです。
- 王子が宝石を盗み、書物に隠した場合、王妃が偽物の宝石を用意することで、王冠から宝石が消えたことの発見を遅らせることができ、王は宝石商に売却することで、犯行の発覚を遅らせることができます。
- つまり、3人の証言は、王子が単独で犯行を行った場合に最も辻褄が合います。
したがって、犯人は王子であり、宝石は王子が読んでいた古い書物の中に隠されていると考えられます。