2025-09-06 06:14 の謎

謎解き問題:消えた王冠の宝石

物語

あなたは名探偵。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込みました。なんと、王冠に飾られていた五つの宝石のうち、一つが忽然と姿を消してしまったというのです。

王室の警備は厳重で、外部からの侵入は不可能に近い。犯人は内部にいると考えられます。容疑者は以下の五人。

聞き込みの結果、以下の証言が得られました。

  1. アリス王女:「私は事件当時、自分の部屋で本を読んでいました。ボブ執事がお茶を持ってきてくれたんです。」
  2. ボブ執事:「アリス王女にお茶を届けた後、私はキャシー宝石商に頼まれた書類を届けに行きました。」
  3. キャシー宝石商:「ボブ執事から書類を受け取った後、私はデイビッド警備隊長に宝石のメンテナンスに関する報告書を渡しました。」
  4. デイビッド警備隊長:「キャシー宝石商から報告書を受け取った後、私はエミリー司書に王室の歴史に関する資料を借りに図書館へ行きました。」
  5. エミリー司書:「デイビッド警備隊長に資料を渡した後、私は自分のデスクで本の整理をしていました。」

さらに、以下の事実が判明しました。

消えた宝石を盗んだ犯人は誰でしょうか?

解答

犯人:アリス王女

論理的思考

  1. 証言の連鎖: まず、全員の証言を整理すると、アリス → ボブ → キャシー → デイビッド → エミリーという連鎖ができていることがわかります。もしこの連鎖のどこかに嘘があれば、その嘘の証言をした人物以降の証言は全て疑わしくなります。
  2. 鍵の存在: デイビッド警備隊長が鍵を常に所持しているという証言から、彼が直接宝石を盗むことは難しいと考えられます。
  3. 嘘の特定: 連鎖の始まりであるアリス王女が嘘をついていると仮定すると、ボブ執事以降の証言は全て疑わしくなります。しかし、ボブ執事が嘘をつく理由が見当たりません。他の人物が嘘をついても同様に、それ以降の人物が嘘をつく理由が見当たりません。
  4. 矛盾の解消: アリス王女が「私は事件当時、自分の部屋で本を読んでいました。ボブ執事がお茶を持ってきてくれたんです。」という証言が嘘だった場合、彼女は自分の部屋にいなかったことになります。となると、宝石が盗まれた時間帯に王冠の部屋に侵入することが可能になります。
  5. アリス王女の動機: アリス王女は王冠の宝石に強い興味を示していたという情報があります。これが彼女の動機となりえます。

以上のことから、アリス王女が嘘をついており、宝石を盗んだ犯人である可能性が最も高いと結論付けられます。