2025-09-05 21:09 の謎
毎日謎解き:消えたケーキの謎
問題
今日は待ちに待った誕生日。朝起きてリビングへ行くと、テーブルの上には美味しそうなチョコレートケーキが置いてありました。「やったー!」と喜んだのも束の間、ケーキの上に飾ってあったはずの、可愛らしいマジパンで作られた猫の飾りが消えていることに気が付きました。
家族に聞いてみると、それぞれ証言が。
- お父さん: 「朝起きた時にはもう無かったよ。僕が起きたのは7時頃。コーヒーを淹れて新聞を読んでたから、誰かがケーキに近づいたかどうかは見てないな。」
- お母さん: 「私が起きたのは7時半頃。ケーキはあったけど、猫の飾りがあったかどうかは覚えていないわ。朝食の準備で忙しかったから。」
- お兄ちゃん: 「僕は8時頃に起きたけど、ケーキはそのままだったと思うよ。でも猫の飾りがあったかどうかまでは見てないな。ゲームしてたから。」
- 妹: 「私が起きたのは8時半頃。ケーキを見たけど、猫はいなかったよ!誰かが食べたんだ!」
さらに、状況を整理するために以下の情報が得られました。
- 猫の飾りは、食べると少し苦い味がするらしい。
- 家族の中で、苦いものが好きなのはお父さんだけ。
- ケーキは、夜のうちにお母さんが用意した。
- 誰も嘘は言っていないが、全員がケーキを注意深く見ていたわけではない。
- 猫の飾りは、ケーキの箱ごと持ち去られてはおらず、部屋の中にある。
一体、誰が猫の飾りを持ち去ったのでしょうか?論理的に考えてください。
解答
まず、それぞれの証言から猫の飾りが無くなった可能性がある時間を絞り込みます。
- お父さんが7時に起きた時には既に無かった可能性がある。
- お母さんが7時半に起きた時には、あったかどうかわからない。
- お兄ちゃんが8時に起きた時には、あったかどうかわからない。
- 妹が8時半に起きた時には、確実に無かった。
重要なのは、「誰も嘘は言っていない」という点です。ここから、妹が8時半に見た時には無かった、という事実は確定です。
お父さんは苦いものが好きなので、猫の飾りを食べた可能性はあります。しかし、お父さんの証言は「朝起きた時にはもう無かった」であり、「自分が食べた」とは言っていません。
お母さんとお兄ちゃんは「猫の飾りがあったかどうか覚えていない」と言っています。これは、見ていなかっただけで、猫の飾りがあった可能性も無かった可能性も両方ありえます。
妹は「誰かが食べたんだ!」と言っていますが、これは推測に過ぎません。妹が苦いものが嫌いなので、苦い猫の飾りが無くなっている状況を見て、そう思っただけでしょう。
ここで、ケーキの用意はお母さんが夜のうちにした、という情報が重要になります。つまり、お母さんは猫の飾りをケーキに飾ったはずです。そして、お母さんは7時半に起きた時に、猫の飾りがあったかどうか覚えていない。
考えられる可能性は以下の通りです。
- お母さんが夜のうちに猫の飾りを飾った後、何らかの理由で自分で取り外した。(例えば、飾りの位置が悪かったから、または冷蔵庫に入れる際に邪魔だったからなど)
- お母さんが夜のうちに猫の飾りを飾ったが、朝起きた時に確認しなかったため、無くなっている事に気付かなかった。
どちらの可能性も、お母さんが「覚えていない」という証言と矛盾しません。
しかし、猫の飾りは部屋の中にある、という情報があります。もしお父さんが食べたのであれば、食べたという証拠が残るはずです(完全に跡形もなく食べ尽くすのは難しいでしょう)。
したがって、最も可能性が高いのは、
お母さんが夜のうちに猫の飾りを飾った後、何らかの理由で自分で取り外したが、朝起きた時に忘れてしまっていた。そして、取り外した猫の飾りは、部屋の中のどこかに置かれたままになっている。
結論: 猫の飾りを持ち去ったのは、お母さん(本人も覚えていない)です。そして、猫の飾りは部屋の中にあります。