2025-09-05 00:51 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密の晩餐会
プロローグ
古の王国、エメラルド王国では、年に一度、豊穣を祝う盛大な晩餐会が開かれる。今年の晩餐会も間近に迫り、準備は大詰めを迎えていた。しかし、その晩餐会で最も重要な役割を果たすはずの「エメラルドの王冠」が、厳重に保管されていた王宮の宝物庫から消えてしまったのだ!
王宮警備隊長は、王国一の推理力を持つあなたに助けを求めた。
「晩餐会は明日に迫っています。王冠が見つからなければ、王国に災いが降りかかるとの言い伝えもあるのです。どうか、王冠を取り戻してください!」
手がかり
宝物庫に侵入できたのは、以下の4人の人物のみ。
- 料理長: 晩餐会の料理を統括する。腕は確かだが、ギャンブル好きで借金があるという噂も。
- 庭師: 王宮の庭の手入れをしている。植物に詳しく、普段は物静かだが、過去に一度、王室の宝物を盗もうとした疑いをかけられたことがある。
- 侍女: 王妃に仕えている。王妃の信頼も厚く、真面目な性格で知られているが、最近、体調を崩しがち。
- 王子: 次期国王。自由奔放な性格で、冒険好き。最近、王冠に興味津々だったという情報もある。
証拠
- 宝物庫の扉は、特殊な鍵でしか開けられない。その鍵を持っているのは、警備隊長のみ。しかし、鍵は警備隊長の持ち物から無くなっていなかった。
- 宝物庫の窓は内側から施錠されていた。窓ガラスには、庭の植物の葉っぱが付着していた。
- 晩餐会の準備のため、料理長は一日中厨房にいたという証言がある。しかし、1時間だけ姿が見えなかった時間帯があった。
- 侍女は、盗難事件が発覚する数時間前から体調を崩し、自室で休んでいた。
- 王子は、盗難事件の数日前に、宝物庫の見取り図を熱心に調べていたという証言がある。
- 宝物庫の中には、微量の塩が落ちていた。
- 庭師は最近、王宮で育てている希少なバラを、個人的に売ってお金にしていた事が発覚した。
問題
以上の手がかりと証拠から、エメラルドの王冠を盗んだ犯人を特定し、その犯行の手口を説明してください。
解答
犯人:庭師
犯行の手口:
- 庭師は、以前に王室の宝物を盗もうとした疑いをかけられたことがあり、王宮の警備体制や宝物庫の構造に詳しい。
- 庭師は、鍵を使わずに宝物庫に侵入するため、窓から侵入することを計画した。
- 彼は、王宮の庭で育てている植物の知識を利用し、窓ガラスに付着した葉っぱを、自分の庭仕事用の服に意図的につけた。
- 盗難当日、彼は庭仕事中に窓から宝物庫に侵入し、王冠を盗み出した。窓は内側から施錠し、証拠隠滅を図った。
- 盗んだ王冠を売却し、最近発覚したバラを売却した件と合わせて、お金に困窮していた状況を脱しようとした。
推理:
- 証拠1から、鍵を使った侵入は否定される。
- 証拠2から、窓からの侵入があったことが示唆される。窓ガラスの葉っぱは、庭師が関与している可能性を示唆する。
- 証拠3と4から、料理長と侍女のアリバイはほぼ成立する。料理長は姿を消した時間があるが、王冠を持ち出して隠すには時間が短すぎる。侍女は体調不良で自室にいたため、犯行は不可能に近い。
- 証拠5から、王子は王冠に興味を持っていたが、直接的な犯行を示す証拠はない。
- 証拠6の塩は、料理に関係する可能性もあるが、直接的な証拠にはならない。庭師が侵入時に、わずかに持ち込んだ可能性も否定できない。
- 証拠7より、庭師は金銭的に困窮しており、動機がある。
上記の状況証拠から、最も可能性が高いのは、以前に王室の宝物を盗もうとしたことがあり、窓からの侵入が可能で、金銭的な動機もある庭師であると判断できる。