2025-09-04 19:08 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
【物語】
あなたは名探偵として知られています。ある日、王国から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です!王室の宝物庫から、代々受け継がれてきた大切な王冠が消えてしまったのです!」
王室に到着したあなたは、事件の概要を聞きました。
- 宝物庫には、王、王妃、王子、王女、そして信頼のおける家臣の5人しか立ち入る権限がない。
- 昨夜、王が最後に王冠を確認した時は、確かにそこにありました。
- 今朝、王女が王冠を見ようとしたところ、跡形もなくなっていた。
- 宝物庫の扉は内側から鍵がかけられており、こじ開けた形跡はない。
-
5人はそれぞれ、以下のように証言しています。
- 王: 「昨夜は王冠を確認した後、すぐに自室に戻り、朝まで誰とも会っていない。」
- 王妃: 「昨夜は夜通し刺繍をしていました。宝物庫には近づいていません。」
- 王子: 「昨夜は友人と庭で剣の練習をしていました。その後はすぐに寝ました。」
- 王女: 「今朝、王冠を見に行こうとしたら、なくなっていました。最後に見たのは私ではありません。」
- 家臣: 「昨夜は宝物庫の見張りを担当していましたが、誰も出入りしていません。扉は確かに内側から鍵がかかっていました。」
さらに調査を進めると、あなたは以下の事実を発見しました。
- 宝物庫には、隠し通路が存在する。しかし、その隠し通路を知っているのは、王と家臣のみである。
- 王女は、以前から王冠に強い興味を持っており、手に入れたがっていた。
- 家臣は、王室への忠誠心が非常に厚いことで知られている。
王冠を盗んだのは一体誰でしょうか?論理的に考えて、犯人を特定してください。
解答
まず、密室状態であることから、外部の人間が侵入した可能性は排除できます。犯人は、宝物庫に立ち入る権限を持つ5人の中にいます。
次に、証言と事実を照らし合わせます。
- 王: 隠し通路を知っているが、証言が正しければ犯人ではない。
- 王妃: 宝物庫に近づいていないという証言を信じるならば、犯人ではない。
- 王子: 剣の練習後すぐに寝たという証言を信じるならば、犯人ではない。
- 王女: 王冠に強い興味があり、盗む動機がある。しかし、最後に王冠を見たのは自分ではないと主張している。
- 家臣: 隠し通路を知っており、見張りを担当していた。王室への忠誠心が厚いため、盗む動機は薄い。
ここで、王女の証言に注目します。「最後に王冠を見たのは私ではない」という証言は、最後に王冠を見た人物が犯人であることを示唆しています。王女が最後に見ていないのであれば、王女が犯人である可能性は低くなります。
しかし、王女は王冠に強い興味を持っていました。そこで、王女が共犯者を使い、王冠を盗ませた可能性を考えます。
家臣は、隠し通路を知っており、見張りを担当していました。王女が家臣に近づき、王室への忠誠心を利用して「王冠を一時的に隠し、後で王室のために安全な場所に移動させる」という名目で盗ませたとすれば、家臣は王女の指示に従い、王冠を盗んで隠し通路から持ち出す可能性があります。
この場合、家臣は王女に騙されて盗みを手伝ってしまっただけであり、王女が首謀者となります。
したがって、最も可能性が高いのは王女が家臣を共犯者にして王冠を盗ませたという結論になります。