2025-09-04 11:09 の謎
今日の謎解き:消えた王冠と五つの証言
物語
古王国アウレリアの至宝、太陽王の王冠が盗まれた!王冠は厳重に警備された王宮の宝物庫から消え、残されたのは王冠が置かれていた台座のみ。事件当日、宝物庫に出入りしたのは以下の五人。
- 庭師のレオナルド:王宮の花壇の手入れをしていた。
- 料理長のベアトリス:晩餐会の準備で厨房にいた。
- 侍従長のセバスチャン:王宮内の様々な業務を統括していた。
- 王女のアメリア:絵を描くために宝物庫に立ち寄った。
- 近衛兵隊長のガブリエル:宝物庫の警備を担当していた。
事件後、彼らはそれぞれ証言を行った。しかし、その中には嘘が含まれている可能性がある。真実を明らかにし、王冠を盗んだ犯人を突き止めよ!
証言
- レオナルド:「ベアトリスは一日中厨房にいたはずだ。私は彼女を一度も見かけなかった。」
- ベアトリス:「アメリア王女は事件当日、一度も姿を見せなかった。」
- セバスチャン:「私は一日中、執務室にこもり、書類の整理をしていた。」
- アメリア:「私はガブリエル隊長が宝物庫の前でうろうろしているのを見た。」
- ガブリエル:「セバスチャン侍従長は、私に『王冠の状態を確認してほしい』と頼んだ。」
手がかり
- 犯人は一人である。
- 犯人は必ず嘘をついている。
- 犯人以外は真実を述べている。
- 宝物庫に侵入できるのは、内部の事情に詳しい者のみである。
問題
上記の証言と手がかりから、王冠を盗んだ犯人を特定してください。
解答
まず、各証言から矛盾点を探します。
- レオナルドの証言とベアトリスの証言は、アメリア王女の行動について矛盾しています。
- ガブリエルの証言は、セバスチャンの証言を裏付けているように見えます。
次に、各容疑者が犯人であると仮定して、矛盾が生じるかどうかを検証します。
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レオナルドが犯人の場合:レオナルドの証言は嘘であり、他の証言は全て真実です。しかし、ベアトリスの証言が真実だとすると、アメリアは姿を見せなかったことになります。レオナルドがアメリアの目撃証言について嘘をつく理由が薄く、状況証拠もありません。
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ベアトリスが犯人の場合:ベアトリスの証言は嘘であり、他の証言は全て真実です。レオナルドの証言が真実だとすると、ベアトリスは姿を見せなかったことになります。ベアトリスがアメリアの目撃証言について嘘をつく理由が薄く、状況証拠もありません。
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セバスチャンが犯人の場合:セバスチャンの証言は嘘であり、他の証言は全て真実です。ガブリエルの証言が真実だとすると、セバスチャンはガブリエルに王冠の確認を依頼したことになります。セバスチャンは嘘をついており、かつガブリエルに王冠の状態を確認させています。これは、セバスチャンが王冠の盗難に関与している可能性を示唆します。
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アメリアが犯人の場合:アメリアの証言は嘘であり、他の証言は全て真実です。しかし、ベアトリスの証言が真実だとすると、アメリアは姿を見せなかったことになり、アメリアがガブリエルを目撃したという証言は意味をなさなくなります。
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ガブリエルが犯人の場合:ガブリエルの証言は嘘であり、他の証言は全て真実です。セバスチャンの証言が真実だとすると、セバスチャンはガブリエルに王冠の確認を依頼していません。しかし、ガブリエルがセバスチャンの名前を出して嘘をつく動機が不明確です。
以上の検証から、セバスチャンが犯人である可能性が最も高いと考えられます。セバスチャンは嘘をつき、ガブリエルに王冠の状態を確認させています。これは、セバスチャンが王冠を盗みやすい状況を作り出すための行動と解釈できます。また、侍従長という立場上、宝物庫に侵入することも容易だったと考えられます。
したがって、犯人はセバスチャンです。