2025-09-04 08:14 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
【物語】
古都セントラルシティ。歴史ある王立博物館で、夜警員ジョンはいつものように巡回をしていた。その夜は、年に一度の「王家の晩餐会」が開かれる予定だった。各国の王族や貴族が集まり、豪華な料理と芸術品を堪能する華やかな夜だ。
しかし、事件は晩餐会開始直前に起きた。展示室の中心に飾られていた、王家の象徴である「太陽王冠」が忽然と姿を消してしまったのだ!
ジョンは館長に急報し、セントラルシティ警察のベテラン刑事、エミリーが捜査に乗り出した。
晩餐会に出席予定だったのは以下の5名。
- アストリア女王: 隣国アストリアの女王。宝石に目がなく、過去にも盗難事件を起こしたことがあるという噂がある。
- ベルモンド公爵: セントラルシティの実力者。王家との繋がりが深く、王冠の価値を誰よりも知っている。
- カミラ王女: セントラルシティの王女。好奇心旺盛で、夜中に博物館を抜け出して探検することが好きらしい。
- ドクター・リー: 世界的に有名な考古学者。王冠の歴史に詳しく、晩餐会で王冠についての講演を行う予定だった。
- ミシェル夫人: アストリア女王の秘書。常に女王のそばにいて、女王の行動を監視しているような素振りを見せる。
エミリーは、事件発生時の状況を整理した。
- 王冠が消えたのは、晩餐会開始30分前の午後7時30分。
- 展示室の鍵は通常、館長とジョンしか持っていない。しかし、今日は特別に5人全員に一時的に貸し出されていた。
- 監視カメラは故障しており、映像は残っていない。
- 現場には、アストリア女王が持っていた香水の匂いが微かに残っていた。
-
5人はそれぞれアリバイを主張している。
- アストリア女王: 「晩餐会の準備のため、控室でドレスを選んでいた。」
- ベルモンド公爵: 「庭園でカミラ王女と立ち話をしていた。」
- カミラ王女: 「ベルモンド公爵と庭園で話していた後、トイレに行っていた。」
- ドクター・リー: 「晩餐会で行う講演の最終確認をしていた。」
- ミシェル夫人: 「アストリア女王のドレス選びを手伝っていた。」
しかし、エミリーは全員のアリバイに矛盾があることを見抜いた。
【問題】
エミリーは、論理的な推理によって犯人を特定しました。犯人は誰でしょうか?そして、どのようにして犯行を成し遂げたのでしょうか?以下のヒントを参考に、犯人を特定してください。
【ヒント】
- 時間と場所: 王冠が消えた時間帯と場所に着目してください。
- 矛盾点: 5人のアリバイには、必ず矛盾点があります。
- 香水の匂い: 現場に残された香水の匂いは、犯人を特定する上で重要な手がかりになります。
- 動機: 5人のうち、誰が王冠を盗む動機を持っているでしょうか?
解答
犯人: アストリア女王
犯行方法:
アストリア女王は、ミシェル夫人と共に控室でドレスを選んでいるというアリバイを主張していますが、これは嘘です。実際には、女王はミシェル夫人にアリバイを偽証してもらい、その間に王冠を盗むために展示室に向かいました。
論理的根拠:
- 矛盾点: カミラ王女とベルモンド公爵のアリバイが一致しているため、2人は同時刻に庭園にいたことになります。よって、他の人物のアリバイに矛盾が生じている可能性があります。
- 香水の匂い: 現場に残されたアストリア女王の香水の匂いは、女王が展示室にいたことを示唆しています。ミシェル夫人が女王の香水をつけている可能性もありますが、女王本人が現場にいた可能性の方が高いです。
- 動機: アストリア女王は宝石に目がなく、過去にも盗難事件を起こしたことがあるという噂があります。王冠の美しさと価値に惹かれ、盗む動機があったと考えられます。
- アリバイの弱さ: アストリア女王の「ドレスを選んでいた」というアリバイは曖昧で、簡単に崩すことができます。ミシェル夫人が女王のアリバイを証言しているだけなので、共犯関係にある可能性が高いです。
したがって、アストリア女王はミシェル夫人にアリバイを偽証してもらい、その隙に展示室に侵入して王冠を盗み出したと考えられます。