2025-09-04 06:16 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
古の王国、アルカディア。その王室に代々伝わる「太陽の王冠」が、今夜開かれる晩餐会の直前に忽然と姿を消してしまいました。王冠は、次期国王となるレオナルド王子の戴冠式で使われるはずの、非常に重要な宝物です。
晩餐会には、王室関係者と親しい貴族たちが招待されています。レオナルド王子は、信頼できるあなたに密かに捜査を依頼しました。
晩餐会の参加者は以下の通りです。
- エレオノーラ王女: レオナルド王子の妹。芸術を愛し、少しわがままな性格。
- ゴドウィン公爵: 王室の古くからの友人。博識で冷静だが、野心家という噂も。
- ベアトリス伯爵夫人: ファッションと噂話好き。最新の流行には詳しいが、秘密は守れないタイプ。
- オリバー司祭: 王室の顧問。穏やかで思慮深い人物だが、過去に隠された秘密があるらしい。
- ロベルト騎士団長: 王室警備の責任者。忠誠心は厚いが、頭が固く融通が利かない。
手がかり
- 王冠の保管場所: 王冠は普段、厳重な警備の施された王室の宝物庫に保管されています。しかし、今夜の晩餐会のために、特別に王子の自室にある金庫に移されていました。
- アリバイ: 晩餐会の準備のため、全員が夕方6時から晩餐会場に集まっていました。王子の部屋に侵入できたのは、6時までの短い時間だけです。
- 証言:
- エレオノーラ王女:「お兄様の部屋の前を通った時、オリバー司祭が出てくるのを見ました。何か探し物をしているようでした。」
- ゴドウィン公爵:「ベアトリス伯爵夫人が、晩餐会の前に王子に何か頼み事をしていたのを見ました。深刻な表情でした。」
- ベアトリス伯爵夫人:「ゴドウィン公爵が、ずっと王子の部屋の方を気にしているようでした。何か隠しているのかもしれません。」
- オリバー司祭:「王女に頼まれて、王子の部屋にあった古い聖書を探していました。王女が最近、歴史に興味を持っていると聞いたので。」
- ロベルト騎士団長:「6時前には、全員が晩餐会場に到着したのを確認しました。誰も王子の部屋には近づいていません。」
- 王子の証言: 「金庫の暗証番号は、僕しか知らないはずだ。それに、金庫には鍵もかかっていた。鍵はいつも僕が持ち歩いている。」
問題
上記の手がかりから、太陽の王冠を盗んだ犯人を突き止めてください。また、犯行に使われた手口を説明してください。
解答
犯人: ゴドウィン公爵
犯行の手口:
- 暗証番号の入手: ゴドウィン公爵は、以前から王子の部屋に出入りする機会があり、巧妙に王子の行動を観察していました。そして、王子が金庫の暗証番号を設定する際に、その一部を盗み見ていた可能性があります。
- ベアトリス伯爵夫人の利用: ベアトリス伯爵夫人に王子に頼み事をさせ、王子が部屋を離れる時間を作りました。伯爵夫人は頼み事の内容を知らされておらず、公爵に利用されただけです。
- 短時間での犯行: 王子が部屋を離れている短い時間に、公爵は金庫に侵入しました。暗証番号の一部を知っていたため、残りの数字を試すことで金庫を開けることができました。
- 騎士団長の誤認: ロベルト騎士団長は、全員が6時前に晩餐会場に到着したことを確認しましたが、それはあくまで”確認した”という事です。ゴドウィン公爵は、それ以前に王子の部屋に侵入し、王冠を盗んだと考えられます。
論理的根拠:
- エレオノーラ王女の証言は、オリバー司祭が犯人である可能性を示唆しますが、司祭が探していたのが古い聖書であること、また王女の証言は、あくまで「出てくるのを見た」というもので、決定的な証拠にはなりません。
- ベアトリス伯爵夫人の証言は、ゴドウィン公爵が何かを隠している可能性を示唆しています。
- ゴドウィン公爵が王子の部屋を気にしていたというベアトリス伯爵夫人の証言、また、ベアトリス伯爵夫人を利用した行動は、彼が王冠を盗むための準備をしていたことを示唆します。
- 王子の証言にあるように、金庫の暗証番号は王子しか知らないはずですが、完全に秘密が守られていたとは限りません。公爵は、何らかの方法で暗証番号の一部を知り、残りの数字を試すことで金庫を開けることができたと考えられます。
- ロベルト騎士団長の証言は、全員が6時前に晩餐会場に到着したことを示していますが、これはあくまで「確認した」という事です。公爵は、それ以前に王子の部屋に侵入し、王冠を盗んだと考えられます。
以上の状況から、ゴドウィン公爵が最も可能性の高い犯人であると結論付けられます。