2025-09-03 13:21 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語
ある小さな国の王室で、国宝である「太陽の王冠」が盗まれてしまいました。王冠は、太陽の光を浴びると七色に輝く特別な宝石が散りばめられた、美しいものでした。
盗まれた日の朝、王室の関係者は以下の行動をしていました。
- 国王:朝食後、庭でバラの手入れをしていた。
- 王妃:礼拝堂で祈りを捧げていた。
- 王子:王室図書館で歴史書を読んでいた。
- 侍女:王妃の部屋の掃除をしていた。
- 執事:朝食の準備と後片付けをしていた。
警備隊長であるあなたは、関係者全員に事情聴取を行いました。しかし、全員がアリバイを主張し、互いに疑心暗鬼になっています。
さらに、あなたは以下の情報を入手しました。
- 王冠が盗まれたのは、朝食後から王室会議が始まるまでの間だと考えられる。
- 王冠は、王室の宝物庫に厳重に保管されていた。宝物庫の鍵は、国王と執事だけが持っている。
- 宝物庫には、最新のセキュリティシステムが導入されており、鍵を使わずに侵入すると警報が鳴る。しかし、警報は鳴らなかった。
- 侍女は、王妃の部屋の掃除を終えた後、王子の部屋に花を届けに行ったと証言している。
- 王子は、歴史書を読むのに夢中で、誰にも会っていないと証言している。
- 執事は、朝食後、国王に鍵を返却したと証言している。
- 王妃は、礼拝堂から宝物庫へ行くには、王子の部屋を通る必要がある。
- 国王は、バラの手入れの間、庭師と話していた。庭師は国王のアリバイを証言している。
問題
上記の証言と情報をもとに、王冠を盗んだ犯人を特定してください。そして、犯人がどのようにして王冠を盗み出したのか、その方法を推理してください。
解答
犯人:王妃
盗難方法:
王妃は、以下の方法で王冠を盗み出したと考えられます。
- 礼拝堂から宝物庫へ行くために、王子の部屋を通る必要があったため、王子に声をかけ、歴史書の内容について尋ねるなどの短い会話をした。(王子は読書に夢中であったため、王妃が来たことに気づかなかった、もしくは覚えていない)
- 国王から執事に返却された宝物庫の鍵を、執事から借りる、もしくは盗み、宝物庫へ侵入した。
- 王冠を盗んだ後、鍵を執事に返却、または元の場所に戻した。
- 礼拝堂へ戻り、祈りを捧げていたというアリバイを作った。
理由:
- 警報が鳴らなかったのは、鍵を使って宝物庫に侵入したことを意味する。
- 国王は庭師とのアリバイがあるため、犯人ではない。
- 執事は朝食の準備と後片付けで忙しく、王冠を盗む時間的な余裕がない可能性が高い。また、鍵を国王に返却したという証言がある。
- 王子は読書に夢中で、鍵を持っている王妃以外に協力者がいない限り、宝物庫に侵入することは難しい。
- 侍女は、王妃の部屋の掃除をしていたため、王冠を盗むことは難しい。
- 王妃は、礼拝堂から宝物庫へ行く際に王子の部屋を通る必要があり、その際に鍵を入手する機会があった。
補足:
この謎解きは、アリバイの矛盾点や、それぞれの人物の行動範囲、そして鍵の所在に着目することで、論理的に犯人を特定することができます。