2025-09-02 02:23 の謎
謎解き問題:消えた王冠と秘密のレシピ
物語
あなたは、歴史ある王室に仕える名探偵。ある日、王室の宝物庫から、代々受け継がれてきた王冠が忽然と姿を消しました。王室は大騒ぎになり、あなたに白羽の矢が立ちました。
王冠が消えたのは、年に一度の晩餐会の準備で、厨房が最も賑わっている時間帯。晩餐会の目玉は、王室に代々伝わる秘伝のレシピで作られた特別なスープです。王冠が消えた時間、厨房には以下の5人の人物がいました。
- アリス: 厨房を取り仕切る料理長。晩餐会の準備で最も忙しい。
- ボブ: 新米の料理見習い。アリスの指示で食材の準備を担当。
- キャシー: 王室お抱えの庭師。庭で採れたハーブをスープに入れるため厨房にいた。
- デイビッド: 王室の執事。スープの味見と最終確認のため厨房にいた。
- エミリー: 王室のメイド。食器の準備と配膳を担当。
あなたは5人から話を聞き、それぞれ以下のような証言を得ました。
- アリス: 「私はスープの味を調整するのに必死で、他のことなど全く気にしていませんでした。ボブに指示を出し、キャシーが持ってきたハーブの状態を確認し、デイビッドに味見をしてもらい、エミリーに食器の準備を指示していました。」
- ボブ: 「私はアリス料理長の指示通り、ひたすら野菜を切っていました。王冠が盗まれた時間帯は、大きなタマネギと格闘していました。」
- キャシー: 「私は庭で摘んだハーブを厨房に届けた後、アリスにハーブの状態を確認してもらいました。その後すぐに庭に戻り、バラの手入れをしていました。」
- デイビッド: 「私はアリスからスープの味見を頼まれ、一口飲みました。完璧な出来栄えでした。その後、王に報告するため厨房を後にしました。」
- エミリー: 「私は食器の準備をしていました。アリス料理長から食器の配置について指示を受け、忠実に従って準備をしていました。」
さらに調査を進めると、以下の事実が判明しました。
- 王冠は厳重に施錠された宝物庫から消えた。宝物庫の鍵を持っているのは王のみ。しかし、王は晩餐会の準備で多忙を極めており、宝物庫には近づいていない。
- 宝物庫の扉には、特殊な薬品を塗ると指紋が浮かび上がる仕掛けが施されている。
- 王冠が消えた時間帯、厨房にいた人物の中で、アリス、ボブ、キャシーの手には野菜やハーブの汁が付着しており、指紋採取は不可能。
- デイビッドは、王にスープの味を報告する際、王に「素晴らしい出来栄えです」と報告したが、王は「今回は少し味が濃い気がする」と答えた。
- エミリーは、普段から手袋を着用して仕事をしている。
王冠を盗んだ犯人は誰でしょうか?そして、その理由を論理的に説明してください。
解答
犯人: デイビッド
理由:
- 宝物庫の鍵の矛盾: 王のみが宝物庫の鍵を持っているが、王は宝物庫に近づいていないため、物理的に王冠を盗むことは不可能。つまり、王冠は宝物庫から持ち出されたのではなく、別の場所に隠されている可能性が高い。
- 指紋採取の矛盾: アリス、ボブ、キャシーは指紋採取が不可能であり、エミリーは手袋を着用しているため、宝物庫の扉に指紋を残す可能性は低い。しかし、王冠が宝物庫から持ち出されていない場合、犯人は宝物庫の扉に触れる必要がない。
- 味の矛盾: デイビッドはスープの味見をした際、「素晴らしい出来栄え」と報告したが、王は「味が濃い」と感じている。これは、デイビッドがスープの味を正確に評価していないことを意味する。
- エミリーのアリバイ: エミリーはアリスからの指示で食器の準備をしており、アリバイが成立している。
- 論理的帰結: 上記の事実を総合的に考えると、デイビッドが王冠を盗み、それをスープに隠した可能性が最も高い。味が濃くなったのは、王冠に使われている金属がスープに溶け出したためと考えられる。デイビッドは、スープの味見という名目で王冠を隠し、その後、王に報告する際に違和感を悟られないように「素晴らしい出来栄え」と報告したと考えられる。
したがって、犯人はデイビッドであり、王冠はスープの中に隠されていると考えられます。