2025-09-01 20:11 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
ある小さな国の博物館で、国宝である王冠が盗まれるという事件が発生しました。警備システムは完璧で、侵入者の痕跡は一切ありません。しかし、王冠は確かに消えてしまったのです。
現場に残されたのは、以下の4つの証言だけでした。
- 館長: 「閉館後、最後に王冠を確認したのは私です。鍵は厳重に保管しており、誰も持ち出せるはずがありません。」
- 警備員A: 「夜間、警備室からモニターを監視していましたが、異常は見られませんでした。ただ、0時ちょうどに一瞬だけ停電がありました。」
- 警備員B: 「私は夜間巡回を担当していました。王冠の展示室の前を通ったのは2回、22時と2時です。どちらの時も、王冠は展示ケースの中にありました。」
- 清掃員: 「私は早朝、他の誰よりも早く博物館に来て清掃を始めました。王冠がなくなっていることに最初に気づいたのは私です。」
さらに、博物館の監視カメラの映像を確認したところ、0時ちょうどに1秒間だけ映像が途切れていることが判明しました。それ以外の時間帯は、映像は正常に記録されています。
問題
以上の証言と状況から、王冠はどのようにして盗まれたのでしょうか? そして、犯人は誰なのでしょうか? 論理的に考えてください。
解答
王冠は、停電の瞬間に、館長によって盗まれたと考えられます。
理由:
- 警備システムの盲点: 警備システムが完璧でも、停電という予期せぬ事態には対応できない可能性があります。
- 館長の証言の矛盾: 館長は「鍵は厳重に保管しており、誰も持ち出せるはずがない」と言っていますが、館長自身が鍵を持っているのであれば、犯行は可能です。
- 停電のタイミング: 0時ちょうどという短い停電は、王冠を盗み出すのに十分な時間です。
- 他の証言者のアリバイ: 警備員Aは停電があったことを証言しており、警備員Bは22時と2時に王冠を見たと言っています。清掃員は、王冠がなくなっていることに最初に気づいた人物です。これらの証言は、館長以外の人物の犯行の可能性を低くします。
犯行の手口:
館長は、0時ちょうどに停電を起こし、その瞬間に鍵を使って王冠を持ち出しました。停電は1秒間と非常に短いため、警備員Aは一瞬の異変に気づいたものの、それが王冠窃盗に繋がるとは考えなかったでしょう。
なぜ館長が犯人なのか:
動機は不明ですが、館長は王冠に最もアクセスしやすく、停電という状況を作り出すことができた人物です。鍵を持っていることと、停電時に王冠を盗む時間的な余裕があったことから、最も可能性の高い犯人と判断できます。