2025-09-01 04:21 の謎
今日の謎解き:消えた宝石と3つの証言
物語:
古美術商のミスター・ブラウンの店で、展示されていた伝説の宝石「太陽の涙」が盗まれた! 犯行現場に残されたのは、宝石ケースが開けられた跡と、3人の従業員の証言だけ。
- 従業員A: 「昨日の夜、私が最後に店を出た時、宝石は確かにありました。鍵はいつも通り、店長であるミスター・ブラウンが持っています。」
- 従業員B: 「私は朝一番に店に来ましたが、その時すでに宝石は無くなっていました。昨日は一日中、従業員Cと一緒で、店には近づいていません。」
- 従業員C: 「昨日は従業員Bと一緒に、店の在庫整理をしていました。夜は早くに帰ったので、宝石のことは何も知りません。」
警察の捜査の結果、以下の事実が判明しました。
- 犯人は、店の鍵を持っていた人物である。
- 3人の従業員のうち、1人だけが嘘をついている。
- 宝石が盗まれたのは、従業員Aが店を出てから、従業員Bが店に来るまでの間である。
問題:
宝石を盗んだ犯人は誰でしょう? そして、誰が嘘をついているのでしょうか?
解答
犯人:ミスター・ブラウン 嘘をついている人物:従業員B
解説:
従業員Aの証言が正しいと仮定すると、鍵を持っているミスター・ブラウンが容疑者となります。しかし、従業員BとCの証言が矛盾なく、かつ従業員Bが嘘をついていると仮定すると、全ての条件を満たすことができます。
- 従業員Aは、宝石が盗まれたのは自分が店を出てから、従業員Bが店に来るまでの間だと証言しています。
- 従業員Bは、朝一番に店に来たときに宝石が無くなっていたと証言しています。
- 従業員Cは、従業員Bと一緒にいたと証言しています。
もし従業員Bが嘘をついていなければ、従業員Cも嘘をついていることになり、2人が嘘をついているという事実に反します。 従業員Bが嘘をついていて、実は宝石が盗まれた時間帯に店にいたとすると、従業員Cが嘘をついている可能性も考えられますが、その場合従業員Cが宝石を盗んだことになり、鍵を持っているという条件を満たせません。
したがって、従業員Bが嘘をついており、朝一番ではなく、もっと早くに店に来て宝石を盗んだという事実は隠蔽されていると考えられます。しかし、鍵を持っているのはミスター・ブラウンであるため、従業員Bが盗んだとしても、ミスター・ブラウンの指示があったと考えるのが妥当です。
よって、総合的に考えると、犯人は店の鍵を持つミスター・ブラウンであり、従業員Bが嘘をついている、というのが最も論理的な結論となります。