2025-08-31 07:09 の謎
謎解き問題:消えた王冠と三人の容疑者
物語
エルドリア王国の宝物庫から、代々王家に受け継がれてきた「太陽の王冠」が忽然と姿を消した。王国を揺るがす大事件に、名探偵であるあなたが呼ばれた。
宝物庫は厳重に警備されており、侵入の形跡はない。事件当時、宝物庫に出入りできたのは、以下の3人の人物だけだった。
- アリア: 王女。明晰な頭脳を持ち、国民からの信頼も厚い。
- ベルナルド: 王室付きの錬金術師。王冠の管理を任されており、宝物庫の鍵も持っている。
- カシウス: 王国軍の隊長。屈強な戦士であり、忠誠心も高い。
3人への聞き込みの結果、それぞれ以下のように証言した。
- アリア: 「私は事件当日、昼食後に宝物庫に行き、王冠の状態を確認しました。その時は確かに王冠はありましたが、その後は一度も宝物庫には入っていません。」
- ベルナルド: 「私は事件当日、午前中に王冠の清掃を行いました。その後は、研究室にこもって新しい魔法薬の調合をしていました。」
- カシウス: 「私は事件当日、一日中兵士の訓練をしていました。宝物庫には近づいていません。」
しかし、名探偵であるあなたは、3人の証言の中に矛盾があることに気づいた。さらに、以下の事実が判明している。
- 犯人は、嘘をついている。
- 3人のうち、嘘をついているのは1人だけである。
- 王冠は、事件当日の午後に盗まれた。
問題
上記の情報から、太陽の王冠を盗んだ犯人は誰か? 論理的に導き出してください。
解答
犯人を特定するために、各容疑者の証言が真実である場合と嘘である場合を仮定し、矛盾が生じるかどうかを検証します。
1. アリアが嘘をついている場合:
- アリアの証言が嘘なので、王冠を確認した時間帯が事実と異なるか、そもそも王冠を確認していないかのどちらかです。
- 「午後に盗まれた」という事実があるので、アリアが午後に王冠を確認し、その際に盗んだ可能性が出てきます。
- 他の2人の証言が真実だとすると、ベルナルドは午前中に清掃、カシウスは一日中訓練していたことになり、矛盾は生じません。
2. ベルナルドが嘘をついている場合:
- ベルナルドの証言が嘘なので、午前中に王冠の清掃を行っていない、または、午後にも宝物庫に入ったことになります。
- 「午後に盗まれた」という事実があるので、ベルナルドが午後に宝物庫に入り、王冠を盗んだ可能性が出てきます。
- 他の2人の証言が真実だとすると、アリアは昼食後に王冠を確認、カシウスは一日中訓練していたことになり、矛盾は生じません。
3. カシウスが嘘をついている場合:
- カシウスの証言が嘘なので、一日中訓練をしていたという証言が誤りであり、午後に宝物庫に侵入できた可能性があります。
- 「午後に盗まれた」という事実があるので、カシウスが午後に宝物庫に侵入し、王冠を盗んだ可能性が出てきます。
- 他の2人の証言が真実だとすると、アリアは昼食後に王冠を確認、ベルナルドは午前中に清掃をしていたことになり、矛盾は生じません。
ここで、アリアの証言に注目します。「私は事件当日、昼食後に宝物庫に行き、王冠の状態を確認しました。その時は確かに王冠はありました」という証言が真実だとすると、王冠は少なくとも昼食後までは存在していたことになります。 一方で、ベルナルドは「私は事件当日、午前中に王冠の清掃を行いました」と証言しています。
もし、ベルナルドが午後に宝物庫に入り王冠を盗んだとすると、アリアが王冠を確認した時点で王冠が存在しないはずなので、矛盾が生じます。 同様に、カシウスが午後に宝物庫に入り王冠を盗んだとすると、アリアが王冠を確認した時点で王冠が存在しないはずなので、矛盾が生じます。
したがって、ベルナルドとカシウスが犯人である可能性は消去できます。
残った可能性は、アリアが嘘をついている場合のみです。
結論:
太陽の王冠を盗んだ犯人は、アリアです。