2025-08-30 15:09 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた宝石
物語
名探偵であるあなたは、ある富豪からの依頼を受けました。富豪の屋敷で、代々伝わる宝石「星の涙」が盗まれたというのです。
現場は厳重に施錠された富豪の書斎。窓は内側から鍵がかかっており、侵入の形跡はありません。書斎に出入りしたのは、富豪本人と3人の使用人だけです。
- 富豪: 宝石を最後に見たのは、昨夜寝る前の午後10時頃。いつものように書斎の金庫にしまって鍵をかけたと言っています。
- メイド: 今朝7時に書斎の掃除をしましたが、特に変わったことはなかったと証言しています。
- 執事: 富豪が寝た後、午前0時に書斎の前を通りましたが、物音は何も聞こえませんでした。
- 庭師: 今朝6時に庭の手入れをしていましたが、書斎の窓から誰かが侵入したり、出てきたりするのを見ていません。
さらに、書斎にはこんな奇妙なメモが残されていました。
「夜明けの鳥は歌わず、月影は消え去る。鍵は沈黙を守り、光が真実を暴く。」
あなたは、この奇妙なメモと証言から、宝石を盗んだ犯人を突き止めなければなりません。誰が、どのようにして宝石を盗んだのでしょうか?
解答
犯人:メイド
盗み方:
メモの解読が鍵となります。
- 「夜明けの鳥は歌わず」:通常、鳥は夜明けにさえずりますが、歌わないということは、まだ夜明けではない、つまり早朝の掃除の時間帯を指します。
- 「月影は消え去る」:月影が消えるのは、新月の時期。新月は夜に月が見えないことを意味します。
- 「鍵は沈黙を守り」:金庫の鍵そのものではなく、鍵穴に仕掛けられた細工(例えば、わずかな接着剤や埃)が、鍵が開けられたことを示す証拠を残さないことを指します。
- 「光が真実を暴く」:光は太陽光、つまり太陽光が当たることで、何らかの仕掛けが作動することを暗示しています。
メイドは、新月の夜(月影が消える夜)に、富豪が寝静まった後、早朝の掃除の時間を利用して宝石を盗みました。
- メイドは、以前から宝石を盗む計画を立て、富豪が金庫にしまう様子を観察していました。
- 新月の夜、富豪が寝た後、メイドはこっそり書斎に忍び込みます。
- 彼女は、金庫の鍵穴に微量の感光液(日光に反応する液体)を仕込みました。
- 翌朝、掃除の時間に、メイドは金庫を開け、宝石を盗みます。
- 日光が鍵穴に当たり感光液が反応して、鍵穴に細工をした痕跡を消しました。
- 最後に、宝石があった形跡を隠し、何事もなかったかのように振る舞いました。
庭師が6時に庭の手入れをしていたため、メイドは犯行に富豪が寝静まった後から、庭師が来る前の時間を選ぶ必要がありました。