2025-08-28 18:15 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは腕利きの探偵。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です! 明日の戴冠式で使用されるはずの王冠が盗まれてしまいました!」
王室の宝石箱に保管されていたはずの王冠は、厳重な警備をかいくぐって消えてしまったのです。
現場には、王室警備隊長、侍従長、そして王室専属の宝石商の3人がいました。あなたはその3人から事情聴取を行います。
証言
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警備隊長: 「私は昨晩、宝石箱の見張りを担当していました。夜通し目を光らせていましたが、誰も宝石箱に近づきませんでした。しかし、朝になって確認したところ、王冠が消えていたのです。宝石箱の鍵は私が持っており、誰にも渡していません。」
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侍従長: 「私は王室のスケジュール管理を担当しています。昨日は戴冠式の最終確認で一日中忙しく、夜遅くまで準備をしていました。最後に宝石箱を確認したのは昨日の午後3時頃で、その時は確かに王冠はありました。それ以降は誰も宝石箱に近づけていません。」
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宝石商: 「私は王室の宝石のメンテナンスを担当しています。最後に王冠の状態を確認したのは3日前です。その際、王冠にわずかな傷を見つけたため、修復が必要だと進言しました。しかし、戴冠式までの時間がなかったため、応急処置だけ施しました。」
現場の状況
- 宝石箱は厳重な鍵がかかっており、こじ開けられた形跡はない。
- 宝石箱の中には、王冠が置かれていたであろう場所に、小さな宝石の破片がいくつか落ちている。
- 現場の床には、普段は使われていない王室の裏口へと続く足跡が残っている。
問題
上記の証言と現場の状況から、王冠を盗んだ犯人を特定してください。また、犯行の手口を説明してください。
解答
犯人:宝石商
犯行の手口:
- 宝石商は、3日前の王冠のメンテナンス時に、王冠の小さな傷を利用して、宝石の一部を意図的に緩めておきました。
- 侍従長が最後に王冠を確認した午後3時以降、宝石商は鍵の複製を持っていたか、もしくは何らかの方法で鍵を入手し、宝石箱から王冠を取り出しました。
- 王冠を取り出す際に、宝石がいくつか剥がれ落ちてしまいました。これが宝石箱の中に残された破片です。
- 宝石商は、王室の裏口から王冠を持ち出し、盗難を偽装しました。裏口へと続く足跡は、宝石商が計画的に残したものです。
理由:
- 警備隊長は「誰も近づいていない」と証言していますが、宝石商はメンテナンスという名目で王冠に触れる機会がありました。
- 侍従長は最後に確認した時間から、宝石商が犯行を行う時間的な余裕があります。
- 宝石箱の鍵は厳重に管理されていたため、宝石商以外の人物が簡単に鍵を入手することは困難です。
- 王冠の傷と宝石の破片は、宝石商が王冠を扱ったことを示唆しています。
- 宝石商が修復を提案したにも関わらず、応急処置で済まされたことは、宝石商が盗むための口実作りの可能性があります。
- 裏口へと続く足跡は、宝石商が盗難を偽装しようとした証拠です。普段使われない裏口を知っているのは王室関係者のみと考えられます。