2025-08-26 03:36 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の宝石
物語:
古の王国、エルドリア。代々王家に伝わる「暁の王冠」は、その美しさで知られていました。しかし、今朝、王冠から最も輝かしい宝石「星の涙」が消えていることが判明しました。
王宮には、事件当時、以下の4人がいました。
- 老賢者: 王家に仕える知識豊富な老人。書斎にこもって研究をしていたと証言。
- 騎士団長: 王国の騎士を率いる勇敢な男。王宮の警備を指揮していたと証言。
- 王女: 次期女王となる心優しい女性。庭園でバラの手入れをしていたと証言。
- 道化師: 王を楽しませる陽気な男。広間で芸の練習をしていたと証言。
現場からは、以下の情報が得られました。
- 宝石が消えたのは、夜明けから朝食までの間(午前6時~7時)。
- 王宮の出入り口は厳重に警備されており、外部からの侵入は不可能。
- 老賢者の書斎、庭園、広間は、王冠が保管されていた宝物庫からそれぞれ異なる距離にある。宝物庫からの距離は、書斎が最も遠く、庭園が中間、広間が最も近い。
- 王女は、朝食の準備を手伝うために、午前6時50分に庭園から厨房へ移動したと証言。
- 道化師は、朝食の時間まで広間で練習していたと証言。しかし、道化師の服の袖口には、わずかに土が付着していた。
- 騎士団長は、午前6時から7時まで、王宮全体を見回っていたと証言。騎士団長は、王宮内のどこにでもすぐに移動できる。
- 老賢者は、朝食の時間に誰よりも遅れて食堂に現れた。老賢者は、足が悪いので、移動に時間がかかる。
問題:
上記の情報を元に、「星の涙」を盗んだ犯人を推理してください。犯人は一人です。
解答
犯人は道化師です。
理由:
- 外部犯の否定: 情報2より、外部からの侵入は不可能なので、犯人は王宮内にいた4人のうちの誰かです。
- アリバイの検証:
- 騎士団長: 王宮全体を見回っていたため、犯行は困難です。警備を指揮する立場であり、自ら盗む動機も薄いです。
- 王女: 庭園から厨房への移動時間が具体的に示されており、アリバイが成立しています。また、次期女王という立場から、盗む動機も薄いです。
- 老賢者: 書斎から宝物庫までの距離が最も遠く、足が悪いため、短時間での移動は困難です。また、朝食に遅れてきたという情報も、移動に時間がかかったことを裏付けています。
- 道化師の矛盾点:
- 道化師は広間で練習していたと証言していますが、服の袖口に土が付着している点が不自然です。広間には土がある場所はありません。
- 宝物庫から広間までの距離が最も近いことから、犯行が可能だったと考えられます。
- 土は庭園から付着した可能性が高いと考えられます。
結論:
道化師は、広間で練習していたというアリバイを主張していますが、袖口の土が矛盾しています。道化師は、庭園に立ち寄り、「星の涙」を盗み、それを隠してから広間へ戻ったと考えられます。そして、王女が厨房へ移動した後、庭園へ向かい土を袖口に付けたと考えられます。