2025-08-25 12:22 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵の助手。ある日、王室から緊急の依頼が舞い込んできた。
「王室に代々伝わる大切な王冠が、今朝、王の寝室から忽然と消えてしまったのです!」
王の寝室は厳重に警備されており、侵入経路は窓、ドア、隠し通路の3つのみ。しかし、どの侵入経路にも鍵がかかっており、壊された形跡もない。
事件当日、寝室に出入りしたのは以下の4人。
- 国王: 朝6時に起床。王冠が消えていることに気づく。
- 王妃: 朝7時に国王を起こしに来る。
- 執事: 朝8時に朝食を運ぶ。
- メイド: 朝9時に寝室の掃除をする。
4人はそれぞれ以下の証言をしている。
- 国王: 「私は一晩中ぐっすり眠っていた。物音ひとつしなかった。」
- 王妃: 「国王を起こしに行った時、寝室のドアは閉まっていました。鍵はかかっていませんでした。」
- 執事: 「私が朝食を運んだ時、ドアは閉まっていましたが、鍵はかかっていませんでした。王はすでに起きていました。」
- メイド: 「私が掃除に行った時、ドアは閉まっていましたが、鍵はかかっていませんでした。王冠がなくなっていることに気づき、すぐに王に報告しました。」
しかし、あなたは4人の証言の中に矛盾があることに気づいた。さらに、現場に残された微かな足跡から、犯人は王室関係者であることがわかった。
問題
- 4人の証言の中で矛盾している点はどこか?
- 最も可能性の高い犯人は誰か? そして、どのようにして王冠を盗んだのか?
- 犯人は、王冠をどこに隠したと考えられるか?(これは推測で構いません。最も妥当な場所を考えてください。)
解答
- 矛盾点:
- 王妃は「寝室のドアは閉まっていたが、鍵はかかっていなかった」と証言しているのに対し、国王は「私は一晩中ぐっすり眠っていた。物音ひとつしなかった。」と証言している。もしドアが閉まっていたのなら、王妃がドアを開ける音で国王は目を覚ますはずである。よって、ドアが開いていたにも関わらず、国王が物音に気づかなかったという点に矛盾が生じる。
- 最も可能性の高い犯人と犯行方法:
- 犯人:国王
- 犯行方法: 国王は王妃や他の使用人が来る前に王冠を盗み、どこかに隠した。国王が犯人である理由は、以下の通り。
- 国王は一晩中ぐっすり眠っていたと証言しているが、王妃がドアを開ける音で目を覚まさないのは不自然である。つまり、国王は嘘をついている。
- 王室関係者しか寝室に出入りできないため、犯人は国王、王妃、執事、メイドのいずれかである。しかし、王妃、執事、メイドには王冠を盗む動機が薄い。一方、国王ならば王冠を盗む動機がありうる(例:経済的な困窮、王冠を隠して騒ぎを起こすことで何かを企んでいる)。
- 国王が最初から王冠を隠していた場合、物音を立てずに王冠を移動させることが可能である。 * 国王が眠っていた場合、誰かが侵入した際、王冠を盗む音や侵入者の足音で起きるはずである。
- 王冠の隠し場所の推測:
- 国王の私室、もしくは国王が個人的に使用する場所(例えば、趣味の部屋や書斎など)。王冠は目立つ場所には隠さず、国王しか知らない場所に隠されている可能性が高い。例えば、隠し金庫や秘密の引き出し、あるいは庭の特定の場所に埋められていることも考えられる。
補足
この謎解きは、証言の矛盾点を見抜き、状況証拠から論理的に犯人を特定するタイプの問題です。隠し場所はあくまで推測ですが、犯人の行動パターンや心理状況から最も妥当な場所を考えることで、より深く謎解きを楽しめます。