2025-08-25 07:12 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語:
博物館の館長であるあなたは、明日の特別展に向けて最後の準備をしていた。今回の目玉は、かつてこの国を治めていた女王が愛用していたという、貴重な王冠だ。しかし、警備員が慌てて駆け寄ってきた。「大変です!王冠が、王冠が消えてしまいました!」
展示ケースは鍵がかかったままで、こじ開けられた形跡もない。監視カメラの映像をチェックすると、確かに30分前までは王冠があった。しかし、その後の映像には誰も映っていない。
博物館にはあなたを含めて5人のスタッフがいる。
- あなた: 館長。王冠の場所を知っている。
- 警備員: 夜通し博物館を警備している。
- 学芸員: 王冠の修復作業を担当していた。
- 広報担当: 明日の特別展の準備で忙しい。
- 清掃員: 毎日午後5時に博物館の清掃をしている。
5人はそれぞれ、以下のように証言している。
- あなた: 「私は自分のオフィスで、明日の来場者リストを最終確認していました。誰もオフィスには入れていません。」
- 警備員: 「私は監視カメラの映像をチェックしていました。30分前までは確かに王冠はありました。それから誰も展示室には入っていません。」
- 学芸員: 「私は王冠の修復作業を終えて、午後4時に帰宅しました。最後に王冠を見たのはその時です。」
- 広報担当: 「私は特別展のパンフレットを印刷していました。手が離せなかったので、展示室には近づいていません。」
- 清掃員: 「私は午後5時に博物館の清掃を終え、帰宅しました。王冠が展示されている部屋は最後に掃除しました。」
しかし、あなたは彼らの証言の中に、決定的な矛盾があることに気がついた。
問題:
王冠を盗んだのは誰でしょうか? そして、その人物の証言のどこに矛盾があるでしょうか?
解答
犯人: 警備員
矛盾点: 警備員の証言です。
警備員は「30分前までは確かに王冠はありました。それから誰も展示室には入っていません。」と証言していますが、監視カメラに誰も映っていないのならば、犯人が王冠を盗んだ時間帯は、警備員が監視カメラを見ている時間帯と一致します。つまり、警備員が監視カメラを見ていたにも関わらず、王冠が消えたことに気付かなかった、もしくは犯行を見逃したことになります。警備員が王冠を盗んだ場合、犯行に気付かなかったのではなく、犯行自体が無かったことにするために「誰も入っていない」と証言したと考えられます。