2025-08-25 03:42 の謎

毎日謎解き:消えた王冠の謎

プロローグ:

古の王国、アルカディア。その国宝である「太陽の王冠」が、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消した。王冠は、アルカディア王家の繁栄を象徴する、まばゆいばかりの宝石がちりばめられた至宝。王国は騒然となり、名探偵であるあなたが呼ばれた。

手がかり:

  1. 王宮の一室: 王冠が保管されていた部屋には、窓が一つ。しかし、窓は内側から施錠されていた。ドアは頑丈で、こじ開けられた形跡はない。
  2. 容疑者: 容疑者は3人。
    • アリア: 王宮に仕える侍女。王冠の警備体制を知り尽くしている。しかし、彼女にはアリバイがあり、盗難時、台所で働いていたという証言がある。
    • レオ: 王宮の庭師。王宮の構造に詳しい。彼は「王冠が盗まれた時間帯は庭でバラの手入れをしていた」と証言。しかし、その時間帯にレオを見たという者はいない。
    • エリック: アルカディアの歴史学者。王冠の価値を誰よりも理解している。彼は「盗難時は自室で研究をしていた」と証言。しかし、彼の研究室からは王冠に関する古い文献が見つかった。
  3. 密室の謎: 部屋には、小さな鳥かごが置かれていた。中には一羽のカナリア。カナリアは元気にさえずっている。
  4. 庭の手入れ: レオが手入れをしていたバラは、盗難時間帯に誰かが触れたような跡があった。しかし、バラには毒があるため、手袋なしに触れることは危険。

謎:

以上の手がかりから、太陽の王冠を盗んだ犯人と、その犯行の手口を推理してください。

解答

犯人: レオ

手口:

  1. 毒の利用: レオは庭でバラの手入れをしていたと証言しているが、バラには毒があるため、通常は手袋を着用する。しかし、レオが手袋をしていたという証言はない。これは、レオが毒に耐性があるか、あるいは毒の作用を逆手に取ったことを示唆する。
  2. カナリアの利用: 部屋にあったカナリアがポイント。レオは、バラの毒をカナリアに少量ずつ与え、徐々に毒に対する耐性をつけさせた。
  3. 密室のトリック: 盗難当日、レオはカナリアを部屋に入れ、窓を閉め、バラの毒を部屋に充満させた。カナリアは毒に耐性があるため平然としているが、人間であれば意識を失う程度の毒性だったと考えられる。
  4. 王冠の奪取: 毒ガスで警備員を眠らせ、王冠を盗み出した。窓が内側から施錠されていたのは、レオが毒ガスを充満させる前に施錠したため。
  5. アリバイの偽装: 盗難後、レオは庭に戻り、バラに触れた跡をつけた。これは、自分が庭にいたという証拠を偽装するため。バラの毒の知識があること、カナリアを利用したトリック、そして手袋なしでバラに触れることができるという点が、レオを犯人と断定する根拠となる。