2025-08-24 22:10 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
【物語】
古の王国、エルドラド。この国には、代々王に受け継がれる「太陽の王冠」という宝がありました。その王冠は、太陽の光を浴びると七色に輝き、国に繁栄をもたらすと伝えられています。
しかし、ある日の夜、王冠が王宮の厳重な警備を掻い潜り、忽然と姿を消してしまったのです!
王は、腕利きの探偵であるあなたに、王冠の捜索を依頼しました。
王宮には、王、王妃、王子、王女、そして5人の使用人が住んでいます。聞き込みの結果、以下の証言が得られました。
【証言】
- 王: 「私は、その夜、執務室で書類に目を通していた。王冠が盗まれた時間帯には、誰も執務室には入ってきていない。」
- 王妃: 「私は、その夜、自室で刺繍をしていた。使用人の誰かが、夜食を持ってきてくれたが、それ以外には誰も会っていない。」
- 王子: 「僕は、その夜、庭で星を眺めていた。誰も庭には来ていない。」
- 王女: 「私は、その夜、ずっと自室で本を読んでいた。誰とも会っていない。」
- 使用人A: 「私は、その夜、王妃様に夜食をお届けしました。」
- 使用人B: 「私は、その夜、台所で食器を洗っていました。」
- 使用人C: 「私は、その夜、自分の部屋で休んでいました。」
- 使用人D: 「私は、その夜、王宮の警備をしていました。」
- 使用人E: 「私は、その夜、庭の掃除をしていました。」
さらに、王宮の警備記録を確認したところ、以下のことが判明しました。
- 王冠が盗まれたのは、夜の10時から11時の間である。
- 王宮の出入り口は、その時間帯には完全に封鎖されていた。
- 王冠が保管されていた部屋の窓は、内側から施錠されていた。
【謎】
犯人は一体誰でしょうか?そして、どのようにして王冠を盗み出したのでしょうか?
ヒント
- アリバイがない人物が怪しい
- 物理的に不可能と思われる状況を覆す視点が必要
- 登場人物の中に嘘をついている人がいる
解答
犯人は王子です。
【理由】
- 王子の証言の矛盾: 王子は「僕は、その夜、庭で星を眺めていた。誰も庭には来ていない」と証言していますが、使用人Eは「私は、その夜、庭の掃除をしていました」と証言しています。つまり、王子は嘘をついています。
- 密室のトリック: 王冠が保管されていた部屋の窓は内側から施錠されていました。しかし、王子が犯人なら、庭から部屋に侵入し、王冠を盗んだ後、窓を閉めて鍵をかけ、庭から抜け出すことが可能です。
【犯行の手口】
王子は、夜の10時から11時の間に、庭から王冠の部屋に侵入し、王冠を盗み出しました。窓を閉めて鍵をかけた後、再び庭から抜け出し、何食わぬ顔で星を眺めていたのです。
【動機】
動機は明らかにされていませんが、例えば、王子が王位を早く継ぎたかった、あるいは、王冠を売って個人的な目的を達成しようとしていた、などが考えられます。