2025-08-21 13:24 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠の謎
物語
静かなる王国、エメラルド王国。その象徴である「太陽の王冠」が、厳重に警備された王宮の宝物庫から忽然と姿を消しました。犯人は内部にいる可能性が高く、容疑者は3人に絞られました。
- アーサー:王宮警備隊長。王家に忠誠を誓い、真面目な性格で知られています。最近、借金苦に悩んでいるという噂も。
- ベアトリス:王女。美しく聡明ですが、少しわがままな一面も。王冠に強い愛着を持っており、しばしば宝物庫を訪れていました。
- セドリック:王宮の学者。古代の知識に精通しており、王冠の歴史についても詳しい人物です。最近、研究資金の打ち切りを宣告され、不満を抱いていました。
現場の状況から以下の事実が判明しています。
- 宝物庫の扉は施錠されたままで、鍵はアーサーが所持していました。
- 宝物庫の窓は内側から施錠されており、割られた形跡はありません。
- 宝物庫内には、ベアトリスの香水の匂いが残っていました。
- セドリックは事件当日、重要な古文書の解読に没頭しており、一日中自室にこもっていたと証言しています。複数の使用人が彼の姿を目撃しています。
- アーサーは事件当日、王宮内の警備を指揮しており、多くの兵士が彼の姿を目撃しています。しかし、彼は事件発生時刻に数分間、誰も見ていない時間があったと証言しています。
犯人は誰でしょうか?そして、どのようにして王冠を盗み出したのでしょうか?
解答
犯人:ベアトリス王女
トリック:香水の匂いとアリバイ
この謎解きのポイントは、一見するとアリバイがあるように見えるアーサーとセドリックをどう崩すか、そしてベアトリスの香水の匂いの意味を考えることです。
- アーサーのアリバイ: 多くの兵士が彼を目撃しているが、数分間の空白の時間がある。しかし、厳重に施錠された宝物庫から王冠を盗み出すには時間が足りない。鍵を持っているが、それだけでは犯行は難しい。
- セドリックのアリバイ: 複数の使用人が彼を目撃しているため、アリバイは強固に見える。
- ベアトリスの香水の匂い: 王冠に愛着があるため、宝物庫を訪れることは不自然ではない。しかし、犯行現場に自分の匂いを残すのは不自然。
これらの情報を総合的に考えると、ベアトリスは以前から宝物庫を訪れていたことを利用し、自分の香水を宝物庫内に意図的に残しておくことで、事件発生時に自分が宝物庫にいたとしても、それが不自然ではないように見せかけようとしたと考えられます。
さらに、窓が内側から施錠されていたことは、外部からの侵入者がいないことを示唆します。扉は施錠されており、鍵はアーサーが持っていますが、アーサーが王冠を盗んで再び施錠したとしても、数分間の空白の時間では不可能です。
したがって、ベアトリスは以前から王冠を持ち出す計画を立てており、宝物庫に忍び込んで王冠を盗み出し、窓を内側から施錠して、自分が犯人ではないように見せかけようとしたと考えられます。王女という立場を利用して、アリバイを作ろうとしたのです。