2025-08-20 15:12 の謎

毎日楽しめる謎解き:消えた宝石と3つの証言

あなたは名探偵。ある宝石店のオーナーから依頼を受けました。「店の金庫から、秘蔵の『太陽の涙』という宝石が消えてしまった。犯人を突き止めてほしい。」

事件があった日の店の状況は以下の通りです。

あなたは3人から事情を聞きました。3人の証言は以下の通りです。

Aの証言:

「私は午前中ずっと陳列作業をしていました。Bさんが金庫を開けるのを見たんです。でも、すぐに閉めていましたよ。まさか、それが盗むためだったとは…」

Bの証言:

「私は午前中、店の清掃をしていましたが、金庫には近づいていません。Aさんが嘘をついているんです。それに、Cさんがなにやら怪しい動きをしていましたよ。警備システムの設定だと言っていましたが、ずっと金庫の方を見ていたんです。」

Cの証言:

「私は午前中、警備システムの設定をしていました。Bさんが金庫を開けているのを見たのは事実です。でも、彼は何も盗んでいないと思います。Aさんが犯人ですよ。だって、彼はいつもお金に困っているんですから。」

しかし、あなたはすぐに3人の証言には矛盾があることに気づきました。そして、オーナーに確認したところ、以下の事実が判明しました。

上記の情報から、犯人を特定してください。

解答

犯人はCです。以下に論理的な思考プロセスを示します。

  1. Bの証言の検討: Bの証言は「私は金庫に近づいていない」と「Cさんが怪しい動きをしていた」という二つの主張を含んでいます。もしBが真実を語っている場合、AとCは嘘をついていることになります。しかし、Aの証言には「Bさんが金庫を開けるのを見た」という部分があり、Cの証言にも「Bさんが金庫を開けているのを見たのは事実です」という部分があります。つまり、AとCの両方がBが金庫を開けたことを認めており、同時に嘘をつくことはあり得ません。したがって、Bは嘘をついています。

  2. Aの証言の検討: Aの証言は「Bさんが金庫を開けるのを見た」という主張を含んでいます。もしAが真実を語っている場合、Bは嘘をついており、Cも嘘をついていることになります。この場合、Cの証言の「Bさんが金庫を開けているのを見たのは事実です」という部分は嘘になり、矛盾はありません。

  3. Cの証言の検討: Cの証言は「Bさんが金庫を開けているのを見た」と「Aさんが犯人」という二つの主張を含んでいます。もしCが真実を語っている場合、AとBは嘘をついていることになります。この場合、Aの証言の「Bさんが金庫を開けるのを見た」という部分と、Bの証言の「私は金庫に近づいていない」という部分は嘘となり、矛盾はありません。

  4. 犯人の特定: 従業員は金庫の暗証番号を知らないため、物理的に金庫を開けることができるのはオーナーのみです。しかし、問題文には「店の金庫から、秘蔵の『太陽の涙』という宝石が消えてしまった」とあり、オーナーが盗んだとは書かれていません。また、AもBも犯人ではないとすると、残る容疑者はCしかいません。Cは警備システムの設定を口実に金庫の近くにいたため、宝石を盗む機会がありました。

  5. 結論: 以上の考察から、真実を語っているのはAであり、嘘をついているのはBとCです。しかし、Bが金庫を開けたという事実はAとCで一致しています。それにも関わらず、宝石が消えたのはCが警備システムの設定を口実に金庫の近くにいたため、宝石を盗む機会があったためです。したがって、犯人はCです。