2025-08-20 05:12 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵の助手。ある日、古城の城主である老紳士から緊急の依頼が舞い込みました。「王室に代々伝わる王冠が盗まれた!」老紳士はそう訴えます。王冠は厳重な警備の元、城の一室に飾られていたはずでした。部屋には3人の人物が出入りしていました。
- Aさん: 城の執事。長年城に仕えており、誰よりも城のことを熟知している。
- Bさん: 城を訪れていた歴史学者。王冠の歴史について調べていた。
- Cさん: 老紳士の甥。最近城に出入りするようになった。
あなたは現場となった部屋を調べました。
- 部屋の扉は内側から鍵がかけられていました。
- 窓は閉まっており、割れたり、こじ開けられた形跡はありません。
- 部屋にはAさん、Bさん、Cさんの足跡が残っていました。
- 王冠が飾られていたケースは空っぽで、鍵は老紳士が持っていました。
- 部屋には、インクの染みがついた便箋と、万年筆が落ちていました。
老紳士は言います。「王冠は、絶対に城の外には持ち出せない。誰かが隠しているに違いない!」
あなたは3人の証言を聞きました。
- Aさん: 「私はいつも通り、部屋の見回りをしていました。最後に部屋を出たのは私ですが、その時は王冠は確かにありました。」
- Bさん: 「私は王冠の歴史について調べていました。王冠が盗まれた時は、部屋には誰もいませんでした。」
- Cさん: 「私は叔父に呼ばれて、部屋に行きました。王冠を見たのはそれが初めてです。」
あなたは、3人の証言の中に嘘があることを見抜きました。そして、犯人が王冠を隠した場所も特定しました。
問題
- 3人の証言のうち、嘘をついているのは誰ですか?
- 犯人は、王冠をどこに隠したと考えられますか?
- なぜそう考えたのか、あなたの推理を説明してください。
解答
-
嘘をついているのはBさん
-
王冠は万年筆の中に隠されている
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推理
- 部屋は密室であり、外部からの侵入は不可能。
- Aさんの証言が正しければ、最後に部屋を出た時点で王冠はあったことになる。
- Cさんは王冠を盗む動機が薄く、そもそも王冠を見たのが初めて。
- したがって、Bさんが嘘をついている可能性が高い。
- Bさんは「王冠が盗まれた時は、部屋には誰もいませんでした。」と言っているが、部屋は密室なので、Bさんが部屋にいたことが確定する。
- インクの染みがついた便箋と万年筆が落ちていたことから、Bさんは王冠を小さく分解し、万年筆の中に隠したと考えられる。歴史学者であるBさんは、万年筆を常に持ち歩いていても不自然ではない。また、万年筆の中に隠せば、X線検査などでも発見されにくい。
- 王冠は城の外に持ち出せないという老紳士の証言から、城内での隠蔽工作が行われたと考えるのが妥当。
- 以上のことから、Bさんが王冠を万年筆の中に隠したと推理できる。