2025-08-19 17:10 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた絵筆の謎
物語
画家の老人が、アトリエで愛用の絵筆が見当たらないことに気づきました。明日提出の絵を完成させなければならないのに、困り果てています。アトリエには老人の他に3人の人物が出入りしていました。
- 使用人頭の田中:朝一番にアトリエの掃除をした。
- 弟子の健太:昼過ぎに老人に絵の指導を受けた。
- 画商の小川:夕方に絵の買い付けに来た。
3人はそれぞれ、以下のように証言しています。
- 田中:「私が掃除をした時には、絵筆は確かにありました。私は物を盗むような人間ではありません。」
- 健太:「先生の絵筆が無くなったなんて知りませんでした。最後にアトリエを出る時、先生はまだ絵筆を持っていました。」
- 小川:「私は絵を見に来ただけで、絵筆には触っていません。それに、私は右利きなので、もし絵筆を盗むとしても左手では無理です。」
老人は3人の証言を聞き、ある人物が嘘をついていることを見抜きました。アトリエには監視カメラはなく、他に証言者はいません。
問題
3人の証言から、嘘をついているのは誰でしょう? そして、それはなぜそう言えるのでしょうか?
解答
嘘をついているのは弟子の健太です。
理由
- 田中の証言:田中が掃除をした時に絵筆があったのは事実と仮定します。田中が物を盗む人間ではないという証言は、ここでは判断材料になりません。
- 小川の証言:小川が絵筆に触っていないという証言は事実と仮定します。右利きであるという事実は、左手で物を盗むのが難しいということを裏付けます。
- 健太の証言:健太の証言には矛盾があります。健太が最後にアトリエを出る時、老人が絵筆を持っていたのなら、その後に絵筆が無くなることはありえません。田中と小川の証言が正しいと仮定すると、健太が最後にアトリエを出るまでに絵筆が無くなっている必要があります。
したがって、健太が嘘をついていることになります。