2025-08-19 13:23 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは名探偵。ある日、王国から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です! 明日の即位式で使うはずの王冠が、今朝、王宮の宝物庫から忽然と姿を消してしまいました。厳重な警備をかいくぐって盗み出すなど、常人には不可能。内部の者の犯行である可能性が高いと思われます。どうか、至急、王冠を取り戻してください!」
王宮に到着したあなたは、状況を把握するため、関係者たちから事情聴取を行いました。
容疑者
- 宰相(さいしょう): 国王に次ぐ権力者。冷静沈着で、常に国のことを考えている。
- 王女(おうじょ): 次期国王の座を狙っていると噂される、美しくも野心的な王女。
- 近衛隊長(このえたいちょう): 王宮の警備責任者。責任感が強く、忠誠心も厚い。
- 宝石職人(ほうせきしょくにん): 王冠のメンテナンスを担当していた。腕は確かだが、ギャンブル好きで借金があるらしい。
証言
- 宰相: 「朝一番に王宮に来て、執務室で書類の確認をしていました。王冠が盗まれた時間帯は、ずっと執務室にいました。」
- 王女: 「午前中は庭園でバラの手入れをしていましたわ。気分転換が必要でしたから。」
- 近衛隊長: 「昨夜から徹夜で警備についておりました。しかし、宝物庫の警備は厳重で、異常は見当たりませんでした。」
- 宝石職人: 「昨日は王冠のメンテナンスで宝物庫に出入りしましたが、メンテナンスが終わってからは、すぐに帰宅しました。アリバイなら、妻が証明してくれます。」
手がかり
- 宝物庫の扉は、特殊な暗証番号と指紋認証によってロックされている。
- 暗証番号は毎日変わる。その日の暗証番号を知っているのは、国王、宰相、近衛隊長の3人のみ。
- 指紋認証は、国王、宰相、王女、近衛隊長、宝石職人の5人の指紋が登録されている。
- 宝物庫には監視カメラが設置されているが、なぜか午前8時から9時までの映像が消去されていた。王冠が盗まれたのは、この時間帯だと推定される。
- 宝石職人の妻は、「昨日は夫は一晩中家にいませんでした。朝方に泥酔して帰ってきたんです。」と証言。
問題
上記の情報を整理し、論理的に考えて、王冠を盗んだ犯人を特定してください。
解答
犯人は宝石職人です。
理由
- 宝石職人のアリバイ崩し: 宝石職人の妻の証言から、彼はアリバイがなく、嘘をついていることが判明します。
- 内部犯行の可能性: 宝物庫の厳重なセキュリティ(暗証番号と指紋認証)から、外部の者が侵入するのは非常に困難です。つまり、内部の者の犯行である可能性が高いです。
- 指紋認証の突破: 宝石職人は指紋認証を突破できます。
- 監視カメラ映像の消去: 監視カメラの映像が消去された時間帯に、王冠が盗まれたと推定されています。宝石職人がメンテナンスで出入りしていたため、監視カメラの操作にも詳しいと考えられます。
- 動機: 宝石職人はギャンブル好きで借金があるため、王冠を盗む動機があります。
他の容疑者には、決定的な証拠や矛盾点が見当たりません。
- 宰相: アリバイがあり、暗証番号を知っているものの、指紋認証を突破できません。
- 王女: 指紋認証は突破できるものの、暗証番号を知りません。
- 近衛隊長: 暗証番号を知っており、指紋認証も突破できますが、徹夜で警備していたという証言があり、犯行が困難です。また、責任者である彼が警備を疎かにする動機が見当たりません。
以上のことから、宝石職人が王冠を盗んだ犯人である可能性が最も高いと結論付けられます。