2025-08-18 18:17 の謎
毎日謎解き：消えた宝石の行方
物語
名探偵のあなたは、大富豪ミスター・スミスの邸宅に招待されました。目的は、彼のコレクションの中でも最も価値のある「太陽の涙」と呼ばれる宝石の警備です。しかし、その夜、厳重な警備をかいくぐって宝石は忽然と姿を消してしまいました。
邸宅には、ミスター・スミスの他に３人の人物が滞在していました。
- メイドのアン: 長年スミス家に仕えており、邸宅の隅々まで知り尽くしている。
- 庭師のジョン: 物静かな男で、庭の手入れを欠かさない。事件当時、庭の奥で作業をしていたと証言。
- ミスター・ブラウン: スミスの古い友人で、宝石を見に来たという。事件当時、書斎で読書をしていたと証言。
あなたは３人に事情聴取を行いました。
証言
- アン: 「私が最後に宝石を見たのは、夕食の準備をする前です。確かに金庫の中にありました。夕食後、再び確認した時にはもうありませんでした。」
- ジョン: 「私は夕方からずっと庭の奥でバラの手入れをしていました。誰かが邸宅に出入りするのを見た覚えはありません。」
- ブラウン: 「私は夕食後、書斎で古い推理小説を読んでいました。全く物音は聞こえませんでした。」
さらに調査を進めると、以下の事実が判明しました。
- 宝石が保管されていた金庫は、ミスター・スミスとアンしか開けられない。
- 庭の奥から邸宅の金庫がある部屋まで、最短でも5分はかかる。
- 書斎と金庫のある部屋は隣り合っており、壁は薄い。大きな物音がすれば聞こえるはずだ。
- 夕食後、アンは食器の片付けに30分を費やした。
- ミスター・スミスは、夕食後ずっと客室で休んでいた。
問題
以上の情報から、宝石を盗んだ犯人は誰でしょうか？理由と共に答えてください。
解答
犯人：庭師のジョン
理由：
- アリバイの矛盾: ジョンは庭の奥で作業をしていたと証言していますが、庭の奥から金庫のある部屋まで5分かかるため、アンが夕食後に宝石がないことに気づくまでの間に、宝石を盗んで庭に戻ることは時間的に不可能です。
- 物音の矛盾: ブラウンは書斎で読書をしていた際、物音を聞いていないと証言しています。金庫から宝石を盗み出すには、ある程度の物音が発生するはずです。書斎と金庫のある部屋が隣り合っていることを考えると、ブラウンが本当に読書に集中していたとしても、多少の音は聞こえるはずです。
- メイドのアリバイ: メイドのアンは金庫の鍵を持っていますが、夕食後30分間食器の片付けをしていたという証言から、宝石を盗む時間的な余裕はありません。
- ミスター・スミスのアリバイ: ミスター・スミスは夕食後ずっと客室で休んでいたため、犯行は不可能です。
これらのことから、ジョンがアリバイを偽証している可能性が高く、犯人であると考えられます。彼は庭師として邸宅の構造を熟知しており、犯行計画を立てやすかったでしょう。例えば、夕食前にあらかじめ金庫に侵入し、宝石を隠しておき、夕食後に回収した、などの可能性が考えられます。