2025-08-18 16:14 の謎
今日の謎解き:消えた王冠と嘘つきだらけの晩餐会
物語
古城ホテルで行われた盛大な晩餐会。王室に代々伝わる王冠が、厳重に保管されていたはずの部屋から忽然と姿を消してしまった!部屋の扉や窓は全て施錠されており、侵入の形跡はない。
晩餐会には、怪しい噂の絶えない5人の客が招待されていた。
- 侯爵: 大のギャンブル好きで、常に資金繰りに困っている。
- 伯爵夫人: 王室との繋がりを強く望んでおり、社交界での地位向上に執念を燃やしている。
- 学者: 王冠の歴史に詳しい古物研究家。その価値を誰よりも理解している。
- 画家: 最近スランプに陥っており、新たなインスピレーションを求めている。
- 吟遊詩人: 物語のネタを探しており、晩餐会に紛れ込んだ。
事件後、彼らはそれぞれアリバイを主張したが、どうやら全員嘘をついているようだ。あなたは彼らの証言と矛盾点から、真犯人を突き止めなければならない!
証言
- 侯爵: 「私は晩餐の間、ずっと庭で星を眺めていた。伯爵夫人が私を見ているはずだ。」
- 伯爵夫人: 「侯爵様が庭にいたのは事実ですわ。でも、私は彼ではなく、学者様が窓から王冠の保管室の方を覗いているのを見ていました。」
- 学者: 「私は書斎で資料を読んでいた。画家が退屈そうにウロウロしているのを見かけたよ。」
- 画家: 「私はロビーで絵を描いていた。吟遊詩人が何かを隠しているようなそぶりだった。」
- 吟遊詩人: 「私は食堂で食事をしていた。画家がずっとロビーにいたのは知っている。」
問題
上記の証言の中に、矛盾している箇所がいくつかあります。それらの矛盾点を整理し、論理的に考えて、王冠を盗んだ犯人を特定してください。
解答
矛盾点の洗い出し
- 侯爵と伯爵夫人の証言: 侯爵は「伯爵夫人が私を見ているはずだ」と言っているが、伯爵夫人は「侯爵を見ていたが、学者を見ていた」と証言している。お互いを「見ていた」という点では合致するが、伯爵夫人が侯爵を「ずっと見ていた」わけではない。
- 伯爵夫人と学者の証言: 伯爵夫人は「学者が王冠の保管室を覗いていた」と言うが、学者は「書斎で資料を読んでいた」と証言している。
- 学者と画家の証言: 学者は「画家がウロウロしていた」と言うが、画家は「ロビーで絵を描いていた」と証言している。ウロウロしていたのか、ロビーで絵を描いていたのか矛盾する。
- 画家と吟遊詩人の証言: 画家は「吟遊詩人が何かを隠しているようだった」と言うが、吟遊詩人は「画家がずっとロビーにいたのを知っている」と証言している。
犯人の特定
- 消去法: 画家と吟遊詩人の証言から、画家がロビーにいたのは確定とする。学者は画家がロビーにいたのを見ていないので嘘をついている。
- 動機の推測: 学者は王冠の価値を知っており、古物研究家という立場を利用して盗むことが可能。学者が嘘をついているとなると、伯爵夫人の「学者が王冠の保管室を覗いていた」という証言が真実味を帯びてくる。
結論:
最も可能性が高い犯人は学者である。学者はアリバイを偽証しており、伯爵夫人の証言から王冠の保管室を覗いていた可能性が高い。王冠の価値を知っているという動機も、犯人である可能性を裏付けている。