2025-08-17 20:12 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
あなたは名探偵。ある日、美術館の館長から緊急の依頼が舞い込みました。
「大変です! 明日から始まる特別展の目玉である『太陽王の王冠』が、展示室から忽然と消えてしまったのです!」
現場は厳重な警備が敷かれた展示室。王冠は、施錠されたガラスケースの中に展示されていました。しかし、ガラスケースに傷はなく、鍵も館長が厳重に保管していました。
館長、警備員、学芸員、清掃員の4人が事件当日の夕方から王冠が消えたことに気づくまでの間、展示室に出入りしていました。彼らの証言は以下の通りです。
- 館長: 「夕方、展示の最終確認で展示室に入った。王冠がケースに入っているのを確認し、鍵をかけて帰宅した。」
- 警備員: 「夕方から夜にかけて、展示室の周りを巡回していた。怪しい人物は見かけなかったし、アラームも作動していない。」
- 学芸員: 「王冠の解説文を修正するために、夕方に展示室に入った。王冠は確かにあった。」
- 清掃員: 「展示室の掃除を夕方に行った。王冠には触れていないし、特に変わったことはなかった。」
さらに、以下の事実が判明しています。
- 展示室に通じる出入り口は一つだけ。
- 展示室には監視カメラが設置されているが、なぜか事件当日だけ故障していた。
- 王冠は非常に重く、一人で持ち運ぶのは困難。
- 展示室の窓は開閉できない。
犯人は誰でしょうか? そして、どのようにして王冠を持ち出したのでしょうか?
解答
犯人:清掃員
トリック:
王冠は重く、一人で持ち出すのは困難であるという点に着目します。清掃員は掃除道具の中に王冠を隠し、少しずつ運び出したと考えられます。
- 清掃の時間帯: 夕方、他の人が出入りする時間帯と重なっています。この時間帯であれば、掃除道具の出し入れも不自然ではありません。
- 掃除道具の利用: バケツやモップなどの掃除道具の中に王冠を隠し、一度に少しずつ運び出すことで、重さを分散させ、誰にも気づかれずに持ち出すことが可能です。
- 監視カメラの故障: 監視カメラが故障していたため、清掃員の行動を記録するものがありません。
- 証言の信憑性: 清掃員は王冠に触れていないと証言していますが、これは王冠を直接手で持っていないという意味にも解釈できます。
他の容疑者の可能性:
- 館長: 鍵を持っているため、犯行は可能ですが、動機が不明です。
- 警備員: 警備員が犯人であれば、アラームを作動させないようにする必要があり、リスクが高いです。また、王冠を持ち出す際に他の警備員の目を盗む必要があり、困難です。
- 学芸員: 解説文の修正という名目で展示室に入るのは自然ですが、王冠を持ち出す動機が不明です。
これらの要素を総合的に考えると、清掃員が最も犯行しやすい立場にあり、王冠を持ち出すための手段も持っていたと考えられます。