2025-08-17 17:09 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語
名高い探偵であるあなたは、ある日、王室から緊急の依頼を受けました。それは、明日に迫った重要な晩餐会で披露されるはずだった王冠が、厳重に保管されていた王室の宝物庫から忽然と姿を消してしまったというのです。
宝物庫には、昨晩、王室の関係者たちがそれぞれ短時間立ち寄った記録が残っています。関係者は以下の5名です。
- アリス:王女。明日の晩餐会の主催者。
- ボブ:王室の顧問弁護士。王室の財産管理を担当。
- キャロル:王室の歴史家。宝物庫の目録作成をしていた。
- デイビッド:王室の警備隊長。宝物庫の警備責任者。
- エミリー:王室の料理長。晩餐会の料理の最終確認をしていた。
それぞれの証言は以下の通りです。
- アリス:「私は晩餐会の準備で忙しく、宝物庫にはほんの少し立ち寄っただけです。王冠には触れていません。」
- ボブ:「私は宝物庫で書類の整理をしていました。王冠はケースに入ったままでしたが、鍵が開いていたような気がします。」
- キャロル:「私は王室の歴史書を参考に、王冠の歴史について調べていました。王冠をケースから出して、少しの間、手に取って眺めていましたが、その後きちんと元に戻しました。」
- デイビッド:「私は宝物庫の見回りをしていました。鍵は常に私が持っており、誰にも渡していません。しかし、昨晩は少し体調が悪く、見回りの回数が減ってしまったかもしれません。」
- エミリー:「私は晩餐会で提供する料理のインスピレーションを得るために、宝物庫に飾られている食器を見に行きました。王冠には全く興味がありません。」
さらに、以下の事実が判明しています。
- 王冠は特殊な素材で作られており、素手で触ると微量の金属反応が残る。
- 宝物庫の監視カメラは故障しており、昨晩の映像は記録されていない。
- 宝物庫に出入りできるのは、上記の5名のみである。
- 王冠は、王室の歴史上、非常に重要な意味を持つ品であり、その価値は計り知れない。
問題
上記の証言と事実から、王冠を盗んだのは誰でしょうか? そして、どのようにして盗んだのでしょうか? 論理的に推理してください。
解答
王冠を盗んだのはキャロルです。
理由
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金属反応の可能性: 事実1より、王冠を素手で触ると微量の金属反応が残ります。キャロルは証言で「王冠をケースから出して、少しの間、手に取って眺めていましたが、その後きちんと元に戻しました。」と述べています。もしこれが事実であれば、王冠に触れた際に金属反応が残るはずです。他の4名は王冠に触れていないと証言しているため、キャロルが最も疑わしい人物となります。
- 矛盾点: 他の容疑者には、決定的な矛盾点が見当たりません。
- アリスは主催者であり、盗む動機が薄い。
- ボブは鍵が開いていたことに気づいていることから、盗難の可能性を認識しているとも考えられるが、直接的な証拠はない。
- デイビッドは体調不良だったことを認めているが、鍵は持っていたと主張している。
- エミリーは王冠に興味がないと主張している。
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計画性: キャロルは王冠の歴史を調べていたと証言しており、王冠の価値や重要性を知っていたと考えられます。これは、盗む動機となり得ます。
- 犯行の手口: キャロルは王冠を手に取って眺める際に、盗む機会を得たと推測できます。ケースに戻したと証言していますが、実際には別の場所に隠した、もしくは持ち出した可能性があります。
これらの理由から、キャロルが王冠を盗んだ可能性が最も高いと考えられます。