2025-08-16 22:10 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
物語
あなたは名探偵ホームズの助手、ワトソンだ。ある日、国王陛下から緊急の依頼が舞い込んだ。
「至急来てくれ! 王冠が消えたのだ!」
急ぎバッキンガム宮殿へ駆けつけると、国王は青ざめた顔で部屋の中を歩き回っていた。
「今朝、いつものように王冠を王室の間にある金庫に保管したはずなのだが…。昼食後、確認しに行くと、跡形もなく消えていたのだ!」
王室の間は厳重に警備されており、出入り口は一つしかない。その扉は常に施錠されており、開けるには特別な鍵が必要だ。鍵は国王自身が持っており、肌身離さず身につけていたという。
部屋には窓が一つあるが、小さく、人が通れる大きさではない。
国王の話と部屋の状況から、次のことが分かった。
- 王室の間に出入りできたのは、国王のみである。
- 王室の間の扉は、常に施錠されていた。
- 王室の間の窓は小さく、人が通れない。
- 金庫は王室の間にあり、王冠は金庫の中に保管されていた。
- 金庫には鍵がかかっていたが、壊された形跡はない。
- 国王は王冠を金庫に保管した後、一度も王室の間に入っていない。
ワトソン:「これは難事件ですね、ホームズ。一体、どうすれば王冠が消えることなど…」
ホームズ:「いや、ワトソン。落ち着いて考えれば、答えは自ずと見えてくる。国王陛下、失礼ですが、王冠を金庫に保管した際、何か変わったことはありませんでしたか?」
国王:「うむ…そういえば、朝は庭師が庭の手入れをしていたな。それと、昼食には新しい料理人が作ったスープが出された。…それが何か?」
ホームズ:「ふむ…ワトソン、真相は一つ。王冠は一体どこへ消えたのでしょう?」
謎
上記の状況から、王冠がどのようにして消えたのか、推理してください。
解答
王冠は、スープの中に入って消えた。
解説
国王が最後に王冠を金庫に保管した際、変わったこととして庭師と新しい料理人の存在が挙げられている。庭師が王冠を盗むのは難しく、スープに毒を盛るなどの行為は王冠の消失とは直接関係しない。
ここで重要なのは、王冠が「消えた」という表現である。物理的に無くなったのではなく、見えなくなったと解釈できる。
国王は昼食に新しい料理人が作ったスープを飲んでいる。もし、そのスープが非常に濃厚で、王冠をスープの中に入れてしまえば、王冠は見えなくなる。
つまり、料理人が何らかの意図で(あるいは誤って)王冠をスープに入れ、国王がそれを飲んでしまったと考えられる。
したがって、王冠は「スープの中に入って消えた」と推理できる。