2025-08-16 20:12 の謎

毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会

物語:

古都ローゼンブルクにそびえ立つローゼンブルク城。今宵、城では各国の王族や貴族が集う晩餐会が開かれていた。煌びやかな装飾、豪華な料理、そして何よりも注目を集めていたのは、ローゼンブルク王家に代々伝わる「暁の王冠」だった。

しかし、晩餐会が始まって間もなく、王冠が飾られていた展示台から忽然と姿を消したのだ!城内は騒然となり、ローゼンブルク国王は名探偵であるあなたに捜査を依頼した。

晩餐会に出席していたのは以下の5人。

捜査の結果、以下の証言と情報が得られた。

  1. 王冠が消えたのは、晩餐会が始まってからデザートが出されるまでの間。
  2. アストリッド女王は、晩餐会中ずっと国王と政治の話をしていた。
  3. ベルナール公爵は、展示されていた絵画に夢中で、他の人物とほとんど話していなかった。
  4. カミラ王女は、エレーナ侯爵夫人とずっとおしゃべりをしていた。
  5. ディートリッヒ伯爵は、自分の席からほとんど動かず、ワインを飲んでいた。
  6. 晩餐会の参加者は全員、自分の持ち場から展示台まではっきりと見ることができた。
  7. 王冠を持ち出すには、特別な許可証が必要な厳重なケースを開ける必要があった。
  8. 許可証を持っていたのは、国王、アストリッド女王、ベルナール公爵の3人。

問題:

以上の情報から、王冠を盗んだのは誰だろうか?

解答

以下の論理的思考により、犯人を特定できます。

上記より、全員にアリバイがあるように見えます。しかし、見落としてはならない重要な点が2つあります。

  1. 許可証の所持者: 王冠を盗むためには、特別な許可証が必要でした。この許可証を持っていたのは、国王、アストリッド女王、ベルナール公爵の3人だけです。
  2. 全員が見ることができた: 証言6より、参加者は全員展示台を見ることができました。しかし、これは「常に見ていた」という意味ではありません。

つまり、容疑者は許可証を持っており、かつアリバイを証明できない人物に絞られます。アストリッド女王とベルナール公爵はアリバイがあるので除外されます。

したがって、王冠を盗んだのはローゼンブルク国王です。

理由:

国王は許可証を持っており、さらに、誰も国王のアリバイを証言していません。晩餐会の主催者である国王は、参加者への挨拶などで席を立つことも自然であり、その際に王冠を盗むことが可能です。また、国王であれば、事件の発覚後も捜査をコントロールし、自分に不利な証拠を隠蔽することも容易です。