2025-08-16 20:12 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠と秘密の晩餐会
物語:
古都ローゼンブルクにそびえ立つローゼンブルク城。今宵、城では各国の王族や貴族が集う晩餐会が開かれていた。煌びやかな装飾、豪華な料理、そして何よりも注目を集めていたのは、ローゼンブルク王家に代々伝わる「暁の王冠」だった。
しかし、晩餐会が始まって間もなく、王冠が飾られていた展示台から忽然と姿を消したのだ!城内は騒然となり、ローゼンブルク国王は名探偵であるあなたに捜査を依頼した。
晩餐会に出席していたのは以下の5人。
- アストリッド女王(隣国エストニアの女王): 冷静沈着で、常に優雅な物腰を崩さない。
- ベルナール公爵(フランスの公爵): 芸術を愛し、やや神経質な性格。
- カミラ王女(スペインの王女): 社交的で、誰とでもすぐに打ち解ける。
- ディートリッヒ伯爵(ドイツの伯爵): 無口で、いつも一人でワインを飲んでいる。
- エレーナ侯爵夫人(ロシアの侯爵夫人): 話好きで、晩餐会中も誰かと話し込んでいた。
捜査の結果、以下の証言と情報が得られた。
- 王冠が消えたのは、晩餐会が始まってからデザートが出されるまでの間。
- アストリッド女王は、晩餐会中ずっと国王と政治の話をしていた。
- ベルナール公爵は、展示されていた絵画に夢中で、他の人物とほとんど話していなかった。
- カミラ王女は、エレーナ侯爵夫人とずっとおしゃべりをしていた。
- ディートリッヒ伯爵は、自分の席からほとんど動かず、ワインを飲んでいた。
- 晩餐会の参加者は全員、自分の持ち場から展示台まではっきりと見ることができた。
- 王冠を持ち出すには、特別な許可証が必要な厳重なケースを開ける必要があった。
- 許可証を持っていたのは、国王、アストリッド女王、ベルナール公爵の3人。
問題:
以上の情報から、王冠を盗んだのは誰だろうか?
解答
以下の論理的思考により、犯人を特定できます。
- アストリッド女王の可能性: 証言2より、国王と政治の話をしていたため、盗む時間がない。
- ベルナール公爵の可能性: 証言3より、絵画に夢中だったため、盗む時間がない。
- カミラ王女の可能性: 証言4より、エレーナ侯爵夫人とずっと話していたため、盗む時間がない。
- ディートリッヒ伯爵の可能性: 証言5より、自分の席からほとんど動いていないため、盗む時間がない。
- エレーナ侯爵夫人の可能性: 証言4より、カミラ王女とずっと話していたため、盗む時間がない。
上記より、全員にアリバイがあるように見えます。しかし、見落としてはならない重要な点が2つあります。
- 許可証の所持者: 王冠を盗むためには、特別な許可証が必要でした。この許可証を持っていたのは、国王、アストリッド女王、ベルナール公爵の3人だけです。
- 全員が見ることができた: 証言6より、参加者は全員展示台を見ることができました。しかし、これは「常に見ていた」という意味ではありません。
つまり、容疑者は許可証を持っており、かつアリバイを証明できない人物に絞られます。アストリッド女王とベルナール公爵はアリバイがあるので除外されます。
したがって、王冠を盗んだのはローゼンブルク国王です。
理由:
国王は許可証を持っており、さらに、誰も国王のアリバイを証言していません。晩餐会の主催者である国王は、参加者への挨拶などで席を立つことも自然であり、その際に王冠を盗むことが可能です。また、国王であれば、事件の発覚後も捜査をコントロールし、自分に不利な証拠を隠蔽することも容易です。