2025-08-15 20:12 の謎
毎日楽しめる謎解き:消えた王冠
問題
あなたは名探偵シャーロック・ニャームズ。いつものように暖炉の前でパイプをくゆらせていると、若い王子が青ざめた顔で駆け込んできました。
「大変です、ニャームズさん! 王国の宝である『太陽の王冠』が盗まれてしまったのです!」
王子の話によると、王冠は厳重な警備の王宮の宝物庫に保管されていたはずでした。しかし、今朝確認したところ、王冠だけが忽然と姿を消していたのです。
警察が捜査を開始しましたが、手がかりはほとんどありません。
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状況:
- 宝物庫には、王、王妃、王子、そして宝物庫の管理人のみが立ち入る権限を持っています。
- 宝物庫の扉は頑丈な鍵でロックされており、鍵は王が常に身につけています。
- 宝物庫には窓がなく、唯一の出入り口である扉は、内部から施錠することも可能です。
- 王冠が盗まれたのは、昨夜の晩餐会が終わってから今朝にかけての間のようです。
- 晩餐会には、王、王妃、王子、管理人、そして数人の貴族が参加しました。
- 晩餐会の間、王は一度も席を立っていません。
- 王妃は晩餐会の後、すぐに自室に戻り、朝まで誰とも会っていません。
- 王子は晩餐会の後、友人たちと夜遅くまで談笑していました。
- 管理人は晩餐会の後、宝物庫の見回りをしてから自室に戻り、朝まで誰とも会っていません。
- 扉に鍵はかかっており、壊された形跡もありません。
- 宝物庫の中には、王冠が置かれていた台座の周りに、微かに甘い香りが残っていました。
- 管理人は、甘い香りは昨日はなかったと言っています。
ニャームズさん、あなたは持ち前の推理力で、王冠を盗んだ犯人を突き止めてください。そして、どのようにして王冠を持ち出したのか、そのトリックを解き明かしてください。
ヒント:
- 普段から持ち歩いているものが鍵
- 甘い香りの正体
解答
犯人: 王子
トリック:
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鍵の入手: 王子は、普段から王に甘えて王の持ち物を借りることがあった。以前から王の鍵を借りて型を取っておき、スペアキーを作っておいた。
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犯行: 晩餐会の後、王子は友人たちと談笑していたと証言していますが、その隙にスペアキーを使って宝物庫に侵入し、王冠を盗みました。
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アリバイ: 友人との談笑は事実だが、その時間全てを一緒にいたわけではない。
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甘い香りの正体: 王子は、王冠を持ち出す際に、自分が普段から愛用している香水を少量吹き付けました。これは、万が一、自分が疑われた場合に、香水の匂いで誤魔化すためです。普段から香水をつけていれば、匂いがついていても不自然ではない。
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王冠の隠し場所: 王子は王冠を友人の家に隠しておき、後日回収する予定でした。
理由:
- 王子は宝物庫に入る権限を持っているため、内部事情に詳しい。
- 王子は、晩餐会のアリバイを主張しているが、完全に証明することはできない。
- スペアキー作成の動機は、王に甘えることが日常的であったため、不自然ではない。
- 甘い香りは、王子が使用する香水と一致する可能性がある。
- その他の人物(王、王妃、管理人)には、犯行を行うための動機や機会が乏しい。
- 管理人は、甘い香りが昨日なかったと証言していることから、犯行は昨夜行われた可能性が高い。
これらの状況証拠から、王子が犯人である可能性が最も高いと判断できます。