2025-08-14 09:15 の謎
毎日謎解き:消えた王冠の謎
物語
あなたは、名探偵シャーロック・ホームズの助手として、日々様々な難事件に挑んでいます。ある日、バッキンガム宮殿から緊急の依頼が舞い込んできました。
「女王陛下の王冠が盗まれた!」
現場に急行したあなたとホームズは、宮殿の警備責任者であるグリムスビー警部から事情を聞きます。
「昨夜、女王陛下がお休みになられた後、王冠は厳重に警備された宝物庫に保管されました。しかし、今朝、使用人が宝物庫を開けたところ、王冠が消えていたのです。宝物庫には、侵入者の痕跡は一切ありません。鍵は女王陛下と私の2人が持っており、どちらも紛失していません。また、宝物庫には窓がなく、壁は厚い石造りで、トンネルを掘ることも不可能です。」
ホームズは、冷静に現場を観察し始めました。宝物庫の扉は施錠されており、鍵穴に細工された形跡はありません。室内には、女王陛下とグリムスビー警部、そして使用人の足跡しか残っていません。
ホームズは、あなたにこう言いました。
「ワトソン君、これは密室犯罪だ。しかし、どんな密室にも必ず綻びがある。注意深く観察すれば、必ず真実が見えてくるはずだ。」
あなたは、現場に残されたわずかな痕跡から、犯人と犯行の手口を推理しなければなりません。
手がかり
- 宝物庫の扉は、内側からしか開けられない特殊な鍵で施錠されていた。
- 女王陛下とグリムスビー警部は、昨夜から今朝まで一睡もせずに、それぞれ自室で待機していたと証言している。
- 宝物庫の内部は、赤外線センサーが張り巡らされており、何者かが侵入すればすぐに警報が鳴るはずだったが、警報は一度も作動していない。
- 使用人は、毎朝6時に宝物庫を開けるのが日課で、昨日は特に変わったことはなかったと証言している。
- 宝物庫の中には、女王陛下の愛犬であるコーギー犬用のクッションが置かれている。コーギー犬は夜の間宝物庫で過ごすのが習慣だが、昨夜は吠えなかったとのこと。
- 警備員日誌には、昨晩23時頃、グリムスビー警部が宝物庫の前を通り、扉に手を触れたと記録されている。
問題
以上の手がかりから、王冠を盗んだ犯人と、その犯行の手口を論理的に推理してください。
解答
犯人: グリムスビー警部
犯行手口:
- グリムスビー警部は、自分が宝物庫の鍵を持っていることを利用し、昨夜23時頃に宝物庫の前を通りかかった際に、扉に細工を施した。
- 彼は、特殊な薬品または道具を使って、一時的に赤外線センサーを無効化できるようにした。
- 彼は、女王陛下の愛犬であるコーギー犬が宝物庫で過ごす習慣を知っていたため、犬に睡眠薬を仕込んだクッションを用意し、宝物庫に設置させた。
- 深夜、グリムスビー警部は、細工を施した扉を特殊な方法で開け、赤外線センサーを無効化し、眠っているコーギー犬を無視して王冠を盗み出した。
- 王冠を盗んだ後、彼は扉を元通りに施錠し、赤外線センサーを再び有効にした。
- 彼は、盗んだ王冠を隠し、何食わぬ顔で朝を迎えた。
理由:
- 密室のトリック: 扉が内側からしか開けられない特殊な鍵で施錠されており、侵入者の痕跡がないことから、内部の人間が犯人である可能性が高い。
- 警部の不審な行動: 警備員日誌に記録された、グリムスビー警部が宝物庫の前を通り、扉に触れたという事実は、彼が犯行の準備をしていたことを示唆している。
- 赤外線センサーの無効化: 赤外線センサーが作動しなかったことから、犯人はセンサーを一時的に無効化する手段を知っていたと考えられる。警備の責任者であるグリムスビー警部なら、その方法を知っている可能性が高い。
- コーギー犬の存在: 通常、見慣れない人が侵入すればコーギー犬は吠えるはずだが、吠えなかったことから、何らかの方法で犬を眠らせていたと考えられる。睡眠薬を仕込んだクッションを使ったと考えるのが自然である。
- 女王陛下の証言の信憑性: 女王陛下は、王冠の管理責任者の一人であり、自ら王冠を盗む動機は考えにくい。
- 警部の動機: 動機は不明だが、例えば、借金苦に陥っていた、あるいは、王冠を狙う国際的な犯罪組織と繋がっていた、などの可能性が考えられる。
以上の理由から、グリムスビー警部が犯人である可能性が最も高いと言える。