2025-08-14 04:22 の謎
毎日謎解き:消えた王冠と7つの証言
物語
古の王国、エルデンブルグ。その王室に代々伝わる「暁の王冠」が、厳重に警備された王宮の一室から忽然と姿を消しました。王冠は国を象徴する宝であり、紛失は国家の危機に繋がると、レオナルド国王は直ちに捜査を開始しました。
容疑者は、王宮に出入りする7人の人物。それぞれが事件当日、王宮内で目撃されており、何らかの形で事件に関わっている可能性があります。あなたは王国から依頼された名探偵として、彼らの証言と状況証拠から真犯人を突き止め、王冠を取り戻さなければなりません。
容疑者と証言
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騎士団長 ロベルト: 「私は午前中、訓練場で部下たちの指導をしていました。午後からは国王陛下の護衛についており、王冠の部屋には近づいていません。」
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王室魔術師 エレノア: 「私は一日中、研究室にこもって魔法薬の調合をしていました。誰とも会っていません。王冠には興味ありませんわ。」
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商人 マルコ: 「私は午前中に王宮に商品を納品しに来ましたが、すぐに帰りました。王冠の部屋がある場所さえ知りません。」
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庭師 セバスチャン: 「午前中は庭の手入れをしていました。午後からはバラ園の剪定です。王冠?綺麗なのでしょうね。」
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料理長 アンナ: 「私は一日中、厨房で食事の準備をしていました。忙しくて他の場所に行く暇なんてありませんでした。」
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侍女 イザベラ: 「私は王妃様の身の回りのお世話をしておりました。王冠の部屋には一度も入っておりません。」
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吟遊詩人 オリバー: 「私は午前中に広場で詩を朗読し、午後は王宮で演奏をしていました。王冠は素晴らしい装飾品ですね。」
状況証拠
- 王冠が盗まれた部屋の扉は施錠されており、こじ開けられた形跡はない。
- 部屋の窓は開いていたが、外は高い壁に囲まれており、侵入は困難。
- 王宮内には、魔法を封じる結界が張られているため、魔術師エレノアが魔法で侵入することは不可能。
- マルコは、過去に盗みの前科がある。
- アンナは、幼い頃から料理の腕を磨き、一度も王宮の外に出たことがないため、王冠の部屋を知らないはずがない。
- オリバーは、王宮内での演奏後、騎士団長ロベルトと口論していたという目撃情報がある。
- セバスチャンは、バラの剪定に使った剪定ばさみを紛失したと証言している。
- 部屋の中から、バラの香りが微かに検出された。 * イザベラは、マルコの古い友人であり、彼に王宮の内部事情を教えていた。
問題
上記の証言と状況証拠から、暁の王冠を盗んだ犯人と、その犯行の手口を推理してください。
解答
犯人: 庭師 セバスチャン
犯行の手口:
- セバスチャンは、庭の手入れをする際に王冠の部屋の窓から侵入可能な場所を見つけていた。
- 午後のバラ園の剪定の際に、わざと剪定ばさみを紛失したと証言することで、アリバイ工作を行った。
- 実際には、剪定ばさみを隠し持って王冠の部屋に侵入し、窓から鍵を開けて盗んだ。
- 盗んだ王冠を隠し、バラ園に戻って剪定を再開。
- 部屋に残ったバラの香りは、セバスチャンがバラ園から持ち込んだもの。
論理的根拠:
- 部屋の扉が施錠されていたため、鍵を持っているか、窓から侵入するしかなかった。
- 窓からの侵入は困難だが、庭師であれば庭の手入れ中に侵入経路を見つけることが可能。
- セバスチャンは、剪定ばさみを紛失したという不自然な証言をしている。これは、盗みに使用した可能性を示唆する。
- 部屋に残されたバラの香りは、セバスチャンが庭師であることと矛盾しない。 * イザベラは、マルコに王宮の内部事情を教えていたが、マルコは王冠の部屋がある場所さえ知らないと証言しており、矛盾がある。
- ロベルトとオリバーの口論は、王冠の盗難とは直接関係がない可能性が高い。
- エレノアは、魔法が使えない状況証拠から、犯人ではない。
- アンナは、王冠の部屋を知らないはずがないという証拠があるが、実際に盗みを行う動機や手段が不明確である。
- セバスチャンの動機は不明だが、状況証拠から最も可能性が高い。