2025-08-11 22:11 の謎
毎日楽しめる謎解き:古書店と秘密の暗号
物語
あなたは古書店「言の葉堂」の店主だ。今日も店を開けると、見慣れない封筒が置いてあった。差出人はなく、ただ「知恵ある者へ」と書かれている。封を開けると、古びた紙が一枚。そこには、奇妙な記号と短い文章が書かれていた。
問題
紙に書かれていたのは以下の通り。
■●▲● □▲■● ●■●▲
言葉は光、過去を照らす。
あなたは直感的に、これが何かの暗号だと気づいた。店には様々なジャンルの古書がある。ひょっとしたら、この暗号を解くヒントが隠されているかもしれない。
古書店を注意深く見回すと、以下のことに気がついた。
- 店の棚には、同じ作者の本が必ず4冊ずつ並んでいる。
- 各棚の先頭には、作者の名前が書かれた札がかかっている。
- 店内で最も古い本は、星に関する書物だ。
この暗号を解読し、隠されたメッセージを読み解いてください。
解答
まず、記号と文章を注意深く観察します。記号は4種類あり、作者の本が4冊ずつ並んでいることから、記号が本の順番に対応しているのではないかと推測できます。
そこで、記号を1,2,3,4に置き換えてみます。
■●▲● → 1232
□▲■● → 4312
●■●▲ → 2123
次に、文章「言葉は光、過去を照らす」に注目します。店内で最も古い本が星に関する書物であることから、「光」という言葉が星に関係するのではないかと推測できます。
そこで、各記号に対応する本の順番を、作者名の文字数に対応させてみます。例えば、ある作者の本の1冊目が「あ」ならば、「あ」の文字コードは16進数で3042となり、10進数で12354となるため、12354という数字に置き換えることができます。しかし、作者名を全て調べるのは大変です。
ここで発想を変えましょう。「言葉は光」という点に着目し、言葉を光らせるものを連想します。すると、電球が思い浮かびます。電球のフィラメントは、コイル状になっています。コイルは巻数で数字を表すことがあります。
そこで、記号をコイルの巻数に見立てて、それぞれの数字をアルファベットに対応させてみます。 1 → A 2 → B 3 → C 4 → D
すると、記号は以下のように変換されます。
1232 → AB CB
4312 → DCAB
2123 → BABC
これを並べると、
ABCB DCAB BABC
となります。ここで、アルファベットを五十音順に置き換えてみます。 A → あ B → い C → う D → え
すると、
あいうい えうあい いあいう
となります。これを並べると、
「あいういえうあいいあいう」
となり、逆から読むと
「ういあいいうえいあいあ」
となります。これを区切ると、
「うい あいい うえい あ」
となり、ローマ字に変換すると、
「ui aii uei a」
となります。 これを並び替えると、
「iie au」
となり、日本語にすると
「家au」
となります。
したがって、隠されたメッセージは、
「家 au」
つまり、
「家に帰ろう」
となります。
解説
この謎解きのポイントは、以下の通りです。
- 記号と数字の対応に気づけるか
- 「言葉は光」という言葉から連想を広げられるか
- アルファベットを五十音に置き換えるという発想ができるか
- 文章を並び替えるという操作に気づけるか
これらの要素を組み合わせることで、小学生高学年から大人まで楽しめる、論理的な謎解きとなっています。